パパにさようならだぞ
昭和40年頃、「パパ」と呼ばれるハイカラな人はまだずいぶんと少なかった。1966年、昭和41年の話である。
いや、同級生の中には父親を「パパ」と呼ぶ子もいたようだが、神北家はどうせ呼び変えるぐらいならはじめから「お父さん、お母さん」という親父の方針で、物心ついた頃から「お父さんお母さん」と呼んでいたので、「パパ、ママ」という家庭は、随分ハイカラに見えたのだ。
颯爽と登場した正義のジャーナリストで、主人公の「パパ」。それが、村上厚(岡田真澄)ことマモルくんのパパであった。『マグマ大使』である。
マグマ大使は、ゴア様の大平透、主人公村上マモルの江木俊夫、モルの應蘭芳など、当時から、そして今に至るまで、活躍し続けるキラ星のごとき演技陣が揃っている。その中でやはり、出番の多さを考えると、主人公のマモルとガム、そしてマグマ大使を除けば、大平さんと岡田さんのゴアとパパは、敵味方の要であった。
その岡田真澄さんが亡くなった。70歳。後のファンファン大佐とかで憶えた人も居るだろうが、神北にとっては、いまも岡田さんはマモル君のパパ。村上厚である。
まだまだ、役者としてがんばれるお歳。極めて残念である。
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コメント
我々の年代の、それも特撮好きにとっては、やっぱり「マモル君のパパ」ですよね。
ご冥福をお祈りいたします。
投稿: 亜蓮 | 2006/05/30 01:35
実は、勿論録画だったのでしょうが、つい先週金曜日にNHKの番組で拝見したんですが、その時、なんだかずいぶんと痩せたというか、ふけた感じがして、どこか具合悪いのかなぁ……と思ったんですよ。
やっぱり、そういうことだったんですね……
なんかあまりにも見たとおりだったので、言葉が出ません。
まだお子さんも小さいのに……きっと凄く心残りだったでしょうね。
「子供は天使ですよ」とその時にもおっしゃっておられて……
きっと色々な想いがあったでしょうね。
合掌。
投稿: かざま | 2006/05/30 01:43
亜蓮 さま
かざま さま
先日の曽我町子さんに引き続きです。子供時代からずっと楽しませて頂いた良い役者さんたちがどんどん物故されるのが、寂しくて仕方ありません。ご冥福をお祈りしたいです。
投稿: 神北恵太 | 2006/05/30 01:53