女王陛下のご冥福を祈るぞ
ヘドリアン女王の怪演をはじめ、オバQ、007(サイボーグ009)、マメゾウ(ミクロイドS)など、常に我々に面白い御芝居を見せて下さった、曽我町子さんが、
亡くなられた。
まだ若い。68歳である。
Wikipediaに(5月8日11時現在)載っているだけでも、曽我さんの出演作は、これほどある。
テレビ(レギュラー)
- 愛の戦士レインボーマン(ゴッドイグアナ)
- 5年3組魔法組(魔女ベルバラ)
- 透明ドリちゃん(白川菊子)
- 電子戦隊デンジマン(ヘドリアン女王)
- 太陽戦隊サンバルカン(ヘドリアン女王)
- 時空戦士スピルバン(パンドラ女王)
- 世界忍者戦ジライヤ(妖忍クモ御前)
- 恐竜戦隊ジュウレンジャー(魔女バンドーラ)
- マイティ・モーフィン・パワーレンジャー(魔女リタ:日本語吹き替え版は声も担当)
(声優として)
- オバケのQ太郎(オバQ、1965年版)
- サイボーグ009(007 グレート・ブリテン、1966年 映画版、1967年 映画版&1968年 TV版)
- ピュンピュン丸(ケメ子)
- カバトット(トット)
- ミクロイドS(マメゾウ)
- バッテンロボ丸(バッテンロボ丸)
- 星雲仮面マシンマン(ボールボーイ)
テレビ(ゲスト出演)
- 渥美清の泣いてたまるか(「やじろべえ夫婦」 渥美清の妻役)
- バトルフィーバーJ(3話のデスマスク怪人人間態)
- 宇宙刑事ギャバン(21話のミツバチダブラー人間態 : ハニー萬田)
- 宇宙刑事シャリバン(22話のシニガミビースト人間態 : 怪しい女占い師)
- 光戦隊マスクマン(地帝指令バラバの母ララバ 30話に登場)
- TVチャンピオン(悪役怪獣・怪人王選手権のクイズ出題者として)
- 魔法戦隊マジレンジャー(天空大聖者マジエル 48、49話に登場)
(声優として)
- 仮面ライダーストロンガー(ドクターケイト)
映画
- 東映まんがまつり 電子戦隊デンジマン(ヘドリアン女王)
- 東映まんがまつり 太陽戦隊サンバルカン(ヘドリアン女王)
- 魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁(天空大聖者マジエル)
さすがに、全部とは言わない。5年3組魔法組や透明ドリちゃん・バッテンロボ丸あたりは見ていないが、それでも、かなりの数を見ている。聞いている。
子供番組を中心に、これほど自在に活躍した女優さんは、そう多くはない。
ヘドリアン女王、パンドラ女王、そして実質的に女王だった魔女バンドーラ(パワーレンジャーのリタ)と、悪の女首領役を数多くこなした、日本一の女王様女優と言っても良かろう。珍しく「こちら側」キャラだったが、先日終わったマジレンジャーで演じた、天空聖者マジエルが、最後の女王役という事になるのか。威厳と慈愛に満ちた女王で、テレビ2話と映画でのみの登場にも係わらず、周りを完全に食ってしまう超然たる存在感を示した。
まだ、いろいろ演って戴きたかった。まだ随分お若かった。残念無念。
倒されても倒されても必ず蘇る女王陛下の帰還を、静かに祈りたい。
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コメント
魔女というか魔女王様というのは曾我さんのはまり役でしたね。自分で経営していたショップでも魔女のイメージを前面に押し出していました。
嬉々とした感じで魔女を演じる姿には、ほかにない独特の魅力がありました。
でもはじめから悪役に納得していたわけでもないみたいなんですよ。
曽我町子さんが悪役を演じられたのは、たぶんレインボーマンの魔女ゴッドイグアナが最初です。当時はまだオバQのイメージが強く、新聞の番組欄に載ったインタビューで「オバQのイメージをこわしたくない。最後に本当は良い人だったことにして欲しい」といったようなことを発言していたのが印象に残っています。
でも、どちらも本当ににあってたんですよねぇ……
惜しい人をなくしました。御冥福をお祈りします。
投稿: 東部戦線 | 2006/05/09 21:06
東部戦線 さま
「ぼくQちゃん、タマゴから生まれたふしぎなオバケ……」という曽我さんのナレーションから始まるオバQのテーマの入ったソノシートが、まだ実家にある筈。たぶん、小学館の学習雑誌『幼稚園』か『小学一年生』の全プレ(いまはプレゼントじゃないってんで「全員サービス」と呼ぶようですが)で買って貰ったものだと思うんですが、何度も何度も聞きました。(当時、このラインナップの中に入っていた『佐武と市捕物控』ってぇ暗い曲の元が解らなくて、長いコト謎だったのは、また別の話。)
投稿: 神北恵太 | 2006/05/09 23:35