「じじょび」は良くて、「浄化」は拙いらしいぞ
ぼくもあなたもみんな大好き、「その年齢の頃、実写で綾波を演らせたかった女優No.1」の広末涼子のやっているTVCMのお話。
今期、日本コカ・コーラが売り出した、ミョーに細身のボトルで容量的にちょっと損した感のある清涼飲料水『からだ巡茶』のCMに、東京都が文句をつけた。
朝日新聞2006年8月3日の記事『広末「浄化計画」変更 薬事法抵触? 日本コカ・コーラ』に拠ると、「浄化」という言葉が、薬事法に引っかかるのではないかと言う理由。
「浄化」など、老廃物除去をイメージしたCMの言葉遣いや演出が「医薬品としての効能があるように受け取られる恐れがある」と、都内に本社を置く企業に対して薬事法に関連する監督責任をもつ都が6月上旬に指摘した。
これを受け、日本コカ・コーラはフレーズを『広末涼子 気分浄々』に変えたのだそうな。ところが……。
日本コカは、ちょうどCMの切り替え時期にも重なっていたため、新CMで都の指導に従う形でコピーを変えた。同社は「CMのイメージを守るぎりぎりの選択」と説明しているが、都はコピーの中に「浄」の文字が残っていることから依然として問題視。同社に再指導しているといい、CM騒動は尾を引きそうだ。
……て、なんだか知らないが、ここまで来るとイチャモンっぽいよねぇ。
小泉今日子や山崎努やメーテルや南海キャンディーズのしずちゃんが、「私の仲のよからぬものが…、ジジョビジョバ〜ジョビジョバ〜」と歌っているサントリーのDAKARAの方が、神北の感覚的にはよほど薬効成分が入っていそうなCMだと思うのだが…。
ちなみに以前にどこかのサイトで読んだのだが、サントリーの見解としては、ここでジジョビジョバ〜と出で行く「よからぬもの」とは「もやもやした気持ちとか」なんだそうな。
ま、どっちも清涼飲料水だしね。
しかし、浄化と言う言葉に、「医薬品としての効能がある」イメージってある? オイラは、「民族浄化」→「大量虐殺」というイメージで連想しちゃうけど、まあ、これは半分職業病みたいなものとしても、そんな、薬とか効能とか言うイメージに繋がる言葉ではなかったので、割とビックリ。
DAKARAを出しているサントリーと組んでいるペプシ・コーラ、そのライバルのコカ・コーラ……って構図を見ていると、なんだかこの指導自体、随分とキナ臭い気がするなぁ。
夏、しかも、東京方面もやっと本格的な猛暑が訪れたこの時期、つまり清涼飲料水としては年間最大の商機に、ほとんどイチャモンに近い東京都からのお達し。足を引っ張られるコカ・コーラも、こりゃたまらんわなぁ。
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コメント
指導というかなんというか、おそらくは
「浄化っていうと、どの程度浄化されるんですか?」っと都の人に聞かれて・・・
『いや、まぁそこら辺は適当にゴニョゴョニョト.....』なんて答えてしまったんじゃないでしょうか。
その時に『光の戦士 ダイヤモンド・アイ』とか『聖戦士ダンバイン』の最終回のDVDでも見せて・・・これくらい浄化できます!!って言えば状況も違ったと思いますよ。
投稿: うじthe | 2006/08/05 22:32
うじthe さま
ナチスのユダヤ人収容所アウシュビッツとか、ポルポト政権圧政下のカンボジアの状況とかのドキュメンタリー、はたまたフツ族・ツチ族の民族浄化作戦のニュース映像等を見せて……「これくらい浄化出来ます!!」って……。
や、絶対許してもらえませんかね。(^_^;)
投稿: 神北恵太 | 2006/08/06 00:32