さらば、ムッシュメラメラだど〜
今回、タイトル語尾は「だど〜」。こうでなくてはいけません。訃報です。
世間的には「寅さんのテキ屋仲間」として寅さん映画にずっと助演していた俳優さんなんだろうが、我々の世代のアニメファンに取って、ガンロック(The Thing)の声優として、絶大な人気を持つ関敬六(せき けいろく)さんが、亡くなった。
当時、『ファンタスティック・フォー』などと馴染みのない難しい言葉(ファンタジーなんて言葉は一般的ではなく、清涼飲料水のファンタすらなかった時代だ……)は使えずに、『宇宙忍者ゴームズ』と主人公がゴム人間であることを端的に表した名訳(珍訳)と、浅草辺りのコメディアン諸氏を大量投入した声優陣で、独自の一時代を築いたハンナ・バーベラのアニメで、主役グループ4人の中の一角を占めた名優だ。
「ムッシュメラメラ・ムッシュメラメラ……」と言いながら、怪力パンチで敵を殴り飛ばし、壁を叩き割り、大砲をへし折る岩石男ガンロック。語尾が「だど」「だど〜」「だど〜ん」等とナゾな言葉遣いだった。
ぼくは、この関さんのガンロックと、時々でてくる名古屋弁の悪役、悪魔博士(Dr. Doom CV:南利明)が大好きだった。(南さんは「ハヤシもあるでよ」の人)
享年78歳。若い頃は特別幹部候補兵として従軍し、戦後、1951年法政大学卒。
この人もエノケン門下の一人だ。渥美清・谷幹一と組んだスリーポケッツ時代というのは、さすがに僕の記憶にはないが、こりゃまた濃い集団だなぁ……。
関さん、安らかに。寅さんが先に行っているので、また2人であちらで旗揚げしてください。
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