ガンダムづくしだぞ
先週の土曜日、幕張で、キャラホビ2006。結構しこたまガンダムだったのだが、その翌日の日曜日は、大宮のさいたま市宇宙劇場で『グリーンダイバーズ』だった。2005年6月に富士急ハイランドまで見に行ったものとは、スクリーンの映写形態等が違うため、また別のバージョンにまとまっていたが、インパクトは健在。やはり、いい教育映画だわ、これ。
で、うちの奥さんは、前日のキャラホビで5000円近い高値で売られていた、カラバのΖガンダム3号機のハイコンプロを、定価で手に入れてご満悦。
その余波という訳でもないが、2006年8月27日も、結構ガンダムづくし。
まず、朝10時の会場にあわせて、池袋サンシャイン60でガンプラEXPO。1980年のガンプラ誕生から今日までを俯瞰し、その進化と発展を理解出来る、なかなか意欲的なイベント。
とはいえ、バンダイってどうも、製品は凄いし事前プロモも巧いんだけど、報告や展示となると、ついつい受け手のレベルを高く見すぎている気がする。よく言えば瀟酒、悪く言えば説明不足。概略の歴史が記してあって組まれたガンプラがドドドドっと置いてあるような展示の繰り返し。
「これは『1/144 ○○』で、どこそこにこんな機構を組み込んでみたことが凄い。作例は△△が□□誌の記事のために作ったもので、何処と何処に手が入っている」なんて解説が一つずつにあってもよいのではないかと思う。
恐れおののいた展示が二つ。
一つ目は、なんと、HG(ハイグレード)ガンダム(1/144シリーズのハイ・ディティール版)の組んだものと、ランナーについたままのイロプラと、その金型が、一緒に展示されていたこと。
二つ目は、川口克己名人(元は造形集団ストリームベースのお一人で、現バンダイのガンプラ開発者であり、映像展開のプロデューサーも勤められる)本人に拠る、ジオラマ製作実演。
わかるかなぁ? 「ゲームの集まりに行って、隣でピコピコやっていたおじさんと情報交換していたら、実は高橋名人だった……」とか、「憧れの作家が、未発表アイデアの詰まったネタ帖を“どうぞご覧下さい”と見せてくれた……」とか、カラオケスナックで肩を抱き合って一緒に盛り上がっていた相手が、有名歌手だった……」とか……。どちらもそのぐらい途方も無いことなんだよね。
割とここいら編に満足して、昼前に松戸へ。こちらは、8月31日で移設のため閉鎖されるバンダイ・ミュージアムを最後に一目見るため。
ここには、併設されたガンダム・ミュージアムがあり、(上半身だけだが)1/1ガンダムが展示されているのだ。
ガンダム・ミュージアムは、掲示物や映像の一部を少しだけ手伝わせて頂いたので、ちょっとだけ他人ではない。この場所からなくなってしまうのはいかにも寂しいが、一部は静岡へ、残りは他のバンダイミュージアムの展示とともに栃木へ移送され、再び展示される予定らしい。
このガンダムミュージアムの中には、別料金のアトラクションが3つある。まずは、ミュージアムが用意した衣装に着替えて、1/1ガンダムの前のリフトに乗り、顔の前まで上がれるガンダムリフト。1/10サイズのザクマシンガンの試射が出来るザクマシンガンシューティングレンジ。コアファイターのシートを再現したガンダムコクピット。しかし、シューティングレンジで30分待ち、リフトやコクピットに至っては120分待ちと言う話で、まあ、ちょっくらちょいに乗れるものではないようだ。
まあ、一度は座ってみたいコクピットを諦めるとなると、別にリフトでガンダムの顔の所に寄ってもどうということも無いし、多分コスパ製であろう用意してもらってある制服はどれも神北のサイズには合うまい。ザクマシンガンの試射ったって、ねぇというと、特に目新しいモノもないので、するすると抜ける。
次に、バンダイミュージアムのキャラクターワールドへ。しかし、ミュージアムが出来てからこちら、かなりちゃんと拡充していると思っていたこの展示、ウルトラマンはここ3作の姿を見ず、戦隊モノの壁面展示も、2004年度のデカレンジャーを最後に、昨年度のマジレンジャーからこちら滞っている。仮面ライダーも響鬼の展示が無かった。
なにか、2004年春あたりを最後に、新情報が更新されていないという印象。うーむ。地下のMS-igLoo専用シアター『B-one』の消滅を始めとした逆風が吹き荒れた昨今、苦しかったんだろうなぁ。
ま、実際行き慣れると、上野からそう遠くない松戸なのだが、東京との外と思うとなかなか足を運び辛い。この施設、松戸でなく秋葉原にあったら、世の中変わっていたのになぁと思う。
東京都も、秋葉原のアニメセンターなんて人の来ない村おこしをやっている暇に、こういう施設を秋葉原に集約するような、人を動かせる企画を立てれば良いのになぁ。
ちなみに、松戸帰りに、チョイと亀有で下車。何でかって? いや、前からちょいと気になっていたアリオ亀有を覗きに行ったんでござンすよ。
HGガンダム ハイディティールなイロプラの金字塔として展示されたもの。組み上がり、ランナー状態、箱とともに、それらを載せた展示台として金型が置かれている。 製品品質のプラモデルの金型が、撮影OKの状態で公表されることは極めて稀の筈。大抵のショーで撮影禁止展示が一番多い(ということは、ギリギリの新情報を持って来てもらっているということでもあるのだが……)バンダイとしては、珍しい大盤振る舞いか? |
川口名人ハードグラフ ジオラマ作成の動態展示。熱心に覗き込む人も多かった。 |
ケロロ軍曹のジオラマ うーむ。これ、1/1ジオラマなんだよね。でも、1/1なんだから、普通のソファや冷蔵庫を使えば良い所を、全部作ってある。これがバンダイのコダワリなんだなぁ。 |
スペースコロニー■ ガンダムミュージアムに入ってすぐのスペースコロニーの模型。向こうの壁面のパネルに描かれた地球圏のコロニー配置図は、名前こそ入ってないが、神北が描かせて貰ったもの。この図とかも、次の展示に持って行ってもらえるのかなぁ? |
ガンダム1/1 この大きさが、やはり凄いインパクト。 |
侵略 ガンダムミュージアムのミュージアムショップであるG-Baseの、展示室から出て足を踏み入れた最初の所に、展示販売されているのは、ケロン人。これが侵略でなくて何であろうか……。 |
戦隊30作記念展示 バンダイミュージアムの有料コーナーキャラクターワールドに入った所にゴレンジャー。スーパー戦隊の元祖となる5人が迎えてこそのアニバーサリーイヤー。 |
プラスワンの戦士たち 戦隊の外にあってともに動く心強い仲間たち、ビッグワンを中心にマジシャイン・シュリケンジャー・タイムファイヤー等、7人の戦士達が並ぶ。 |
常設展示だったゴジラ バンダイの現行ラインナップに新作が乗っていないので、なんだか寂しそう。 |
常設展示のマジンガーZ ロケットパンチを射ち放ったマジンガー。全高1.8メートルほどある1/10サイズの巨大展示だが、開館以来ずっと同じもので、あまり扱いが良いとは云い難かった。 |
パンダーZ 実は頭の上に操縦者のパンタロンが乗った、1メートル弱の巨大サイズ |
本郷センパイと風見クン 等身大の2人だが、何も絡んでおらず、それぞれ勝手に点での方向を向いてポーズを決めているだけなのが、ちょっと寂しい。 |
ピグモン 色の赤さはガラモンっぽいんだが、ピグモンと書いてあったからピグモン。1/2サイズぐらいだろうか? 現在、メビウス絶賛放映中にも関わらず、マックスもネクサスも展示されていないウルトラの寂しさを一身に背負ったような表情。 |
ふきぬけ バンダイミュージアムの吹き抜け。ワケの判らないクレーンみたいなへんなロボットが天井を這っていたり、踊り場の壁に突然付いているバルブにMS-R09とかMS-06とか謎の注意書きが書いてあったりする、ちょっとサイバー入った謎な空間だった。ここも見納めである。 |
ここから、亀有。
日本で一番有名なおまわりさん 亀有駅徒歩3分と謳うショッピングセンター、アリオ亀有の3階ゲームセンターには、派出所があり、両津巡査が腕を組んで立っている。従業員の制服もアメリカンポリスっぽい。 |
亀有駅北口の銅像 このナナメ右前方に、建物のモデルとされる交番がある。もちろん真面目なおまわりさんが勤めている。 |
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