駐日米国大使が牛丼を食べたぞ
日経NETの2006年9月18日の記事『シーファー駐日米大使も牛丼に舌鼓・吉野家』という記事、呆れ返るくだらぬパフォーマンス。
シーファー駐日米大使は18日午前、スザンヌ夫人同伴で吉野家虎ノ門店(東京・港)を訪れ、一般客にまじって牛丼の「大盛」に舌鼓を打った。
同大使は店の前に集まった報道陣に向かって「(米国産牛肉を使った)牛丼は日本における米国のシンボル。来日したときからこの日が来るのを待ち望んでいた」と笑顔を見せた。
J=トーマス=シーファーという人は、太平洋戦争の2年後、1947年にテキサスに生まれ、ジョージ・W・ブッシュがビジネスパートナーとともに購入したテキサスレンジャーズの経営陣の一人で、今の94年にブッシュ大統領が州知事に就任とともに、引き継いで球団所有者となり、98年に売却するまでその職に留まった。以降、暫く不動産関係の仕事をしたあと、2001年から2005年まで駐オーストラリア大使、その後、ハワード・べーカー大使から駐日米国大使の任を引き継いだ人物。ブッシュ大統領の政界入り以前からの盟友といったところか。
しかし、いくらブッシュ大統領の盟友だか手下だか、尖兵だか宣伝係だか、その全部だか知らないが、一国を代表する政治家たるもの、このくだらないパフォーマンスはいかがなものか?
現在、日本で米国産牛肉に対して持たれている根深い不信感。「(米国産牛肉を使った)牛丼は日本における米国のシンボル。」とご本人は思っているようだが、日本人は「買い手が納得出来る商品を選んで買う。だから売り手は買い手に納得させられる商品を用意する」という正しい商慣習に従ったものとは思っていない。
「アメリカが売りたがっているから日本が買え」という押しつけを正当化しようとしているだけと考えている。
この不信感に対し、理論的に反論するのでなく、雰囲気と勢いとノリだけで払拭してしまおうなんていう、レベルの低い外交しか出来ないこの大使の手腕、疑わずにはいられない。
そもそも、この狂牛病騒動の発端から、アメリカ合衆国は、自国製品である食用牛肉に関し、安全は確保されていると言い続けている。で、既に安全が確保されている以上、日本のいうような全頭検査は不要だと主張し続けている。
しかし、その同じ口でアメリカは、「イラクにはフセイン政権の作らせた大量破壊兵器がある」「絶対にある」と言い続けていたのだ。
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コメント
「買う、買わない」は買い手が決めること
洋の東西を問わずそれがアタリマエの大原則だと思う
でも今の米国はちがう
「買う、買わない」を置いといて「売る、売らない」を売り手が決めてる
それは、おかしい
そう思う
でも・・・・
米国民達はそれがおかしいことだとは思ってないんですよね (;´Д`)
リスクで言えば国産牛肉もかなりBSEのリスクは高いらしい
でも納得して食べてるのと納得してないのに無理やり食わされるのは雲泥の差があるのだ
私は今のままでは米国産牛肉を納得して食えません
だから食わないノダ!!
あぁ、安心して牛丼を食える日はいつ来るのか? ゜・(ノД`)・゜・。ウワアアアン
投稿: 牛丼仮面 | 2006/09/18 21:56
どうせなら「ねぎだく、肉抜き」を頼んでくれたら、少しは見どころがあったと思います^^;。
投稿: 成田ひつじ | 2006/09/18 21:59
牛丼仮面 さま
ぼくは、日本に輸入したものの、食用として使えなかった米国産牛肉がどこに行くのかが、何より心配です。
最終的に飼料に回されて、それを食った豚が脳みそスカスカになっていても、それを知らずにその肉で作ったトンカツ食ったりすることになりゃしないかという、恐怖感を拭えません。
ま、牛肉は何年でも平気で冷凍保存するものらしいので、そうそう飼料にはしないでしょうが……。
成田ひつじ さま
じつは、ほんの少し早めに行って、シャケの朝飯定食を食っていたのかも知れません。(^_^;)
投稿: 神北恵太 | 2006/09/18 23:02