忘れ過ぎだぞ
大きなショッピングセンターやテーマパーク、イベント会場やサービスエリア、そして人気の観光地等の、巨大な駐車場。あなたはこういう所で、自分の車を捜し回った事はおありだろうか?
神北には、割とある。特に関東に出て、自家用車ではなく毎回違うレンタカーに乗るようになってから、前より車を捜し回る事が多くなったような気がす
る。家の車というのは、意外と、他の車の隙間から屋根の一部がチラリと見えただけでも、オーラで判別出来た
りするものだ。いや、非合理的なことを言うつもりは無い、実際には、見慣れているせいでその形状や色からのパターン認識が高い精度で行なえているという所なのだろう。
だから、借りた車だとなかなかそうはいかない。
しかし、よくしたもので、最近はワイヤレスドアロックが増えて来て、「このあたり」と目星をつけてキーのボタンを押せば、車幅灯が点滅して車が自ら位置を知らせてくれる。
これが、もう一歩進んで、広大な駐車場のどの辺りにいても、ディスプレイで車の方向を示してくれるような機能がキーに付いてくれればもっと便利…とか、ボタン一発で流星号みたいに呼べば、向こうから走って来てくれると良いなぁと思う訳だが…。
とはいえ、今のところ、ワイヤレスドアロック付きのキーで対応出来るのは、見える範囲内に車が見えている(というよりは、実質半径20メートル程度)に居る場合である。今のところ、A駐車場に居ながらにして「あ、車はB駐車場にあるのか」と知るわけにはいかない。
だから、大型駐車場のどの位置かというのはともかく、街の、特によく知らない街の小さな駐車場に止めたりすると、「あれ、どの道だったかな?」なんて話になり、「ここいらへん」と思う辺りをグルグル回った挙げ句、最悪、駐車場に電話を掛けて聞くか、交番で駐車券を見せて道を教えてもらう事になる。
それが、駐車場ではなく(駐車禁止にはなってない)道ばたに適当に止めていたら……。頼れる駐車券が無いのだから、結構長い間、自分の足で捜し回る事になるだろう。
イギリスで、ロンドンの北東約100キロ程の位置にあるベリー・セント・エドマンズ(Bury St Edmunds)という街に旅行に出た57歳のエリック・キングさんの話。この人2月に、自宅から100キロほど離れたこの街で、道沿いに車を停めて街の中央部に遊びに出たのは良いが、駐車位置が全く判らなくなって、4時間捜し回った挙げ句、その日は見つからずに、諦めてミルトンケインズ(Milton Keynes)の自宅までバスで帰ったんだそうな。
国際時事新聞の2006年9月16日の記事『駐車場所忘れた男性、7か月ぶりに車と“再会”』によると、その後の顛末はこうだ。
その後もキングさんは車を探すために10回にわたりベリーセントエドマンズを訪れては歩き回ったが、ことごとく無駄足に終わった。
ところが、ずっと駐車されたままになっている車を捨てられているものと思ったベリーセントエドマンズの住民から今月になって役所に届け出があり、これがキングさんのものと判明。連絡を受けたキングさんは7か月ぶりに車と“再会”を果たしたという。
車はバッテリーがあがっていることを除けば損傷はなかったとのことだ。
かくて、7ヶ月の時を経て、車は持ち主の元にやっと返ったの……かどうかは判らない。諦めたキングさんは、次の車を買っていたかもしれないから。
しかし、かりにも町中の車。TheSUN紙の元記事に、キングさんと、7ヶ月も車が放置されていたブラックバード大通り(Blackbird Drive)の写真が載っているが、7ヶ月も車を放っておける場所には見えないんだが、イギリスって国の交通事情はどうなっているのだろうか……。
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コメント
>屋根の一部がチラリと見えただけでも、オーラで判別出来たりする
できますね、ホントに。
投稿: バウム | 2006/09/24 17:23
バウム さま
やはり、密接さが違うんですね。自家用車って云うのは。
投稿: 神北恵太 | 2006/09/24 23:59