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2006/09/02

中の人は大変だぞ

 身近にあって、かなりよく使うものなのだが、中身がどうなっているのかよく知らないものというのは、多数存在する。
 たとえば、自動車だ。たぶん、日本で自動車免許を持っている人は、自動車学校で最低限のメカニズムに付いて習っている筈だが、実際に今の電子制御されたシステムとしての車を、理解しているのか?——たとえば、故障した時に直せるのか——というと、はなはだ心もとないのではないだろうか? ましてや、ロータリーエンジンに至っては、私にしても、何度聞かされてもその作動原理が未だに詐欺のようにしか思えない、ナゾのメカニズムである。
 更に進んで、ガソリン・電気ハイブリッド車の動力切り替えのメカニズムがどうなっているのかなんてコトになると、物理的にどういう機構が組み込まれているのかなんて、サッパリ判ってない。
 しかし、それでも自動車を運転することは出来るし、別に今車を走らせているのが電気(モーター)かガソリン(エンジン)かなんて全く気にすることなく運転出来る。

 パソコンもそういう機械の一つだろう。機械的にワケが判っていない人がフロッピーディスクをホワイトホードに磁石で貼り付けたなんて昔話もあった。しかもその上のソフトがまだ判っていない。はなはだ酷い例になると、毎日使っていても、マイドキュメントの外にものが置いてあるなんて全く理解出来ないでいる人も多数存在する。もちろん、ディレクトリとかフォルダとかいうものの考え方も無いから、「あれれ、また作った文章が消えた」とか言っている。

 しかし、車やパソコンは、そう生易しくはないにしても、個人で所有するもので、往々にして趣味でチューンする人が居るので、まだ割と中身を知っている人の率が多い。しかし、身近にあって利用しながらも、なかなか知ることの出来ないものがある。細部までの機構でなくとも、フタを開けて中をのぞくことすら稀なものだ。

 その最たるものは、自動販売機ではなかろうか。

 仲間内で、人気の自販機がある。ミル挽き珈琲というロゴが付いたカップ式のコーヒー自販機で、 Excite Bit コネタの2004年9月29日の記事『製造工程を実況生中継してくれる自動販売機』に詳しく紹介されているが、実際に、機械の中に入っているCCDカメラが一つずつの工程を見せて行って、最後にカップが移動して来て蓋が開き、出てくる直前まで見えるのがなかなか楽しい。ディスプレイ上の中継が切れたとたんにガーっとドアオープン。今まで見ていたそのカップが買い手の目の前に登場。このライブ感が楽しくって仕方ない。最近では、真似をしてあらかじめ録画したらしい製造工程を見せるような類似品もあるが、そっちはちょっとねぇ……。(^_^;) やはりこういうのは、「モノホンの映像」「生中継」ってトコにそそられるのであって、「工程を知ってどう」ということじゃない。
 唯一の欠点は、作動BGMがコーヒールンバだってコト。いや、コーヒールンバが悪い曲ってワケじゃないんだけど、ここは一つ、サンダーバードのテーマで行って欲しいトコロじゃあないですか。

 しかし、そんなものをはるかに凌駕する、自販機内のしくみを解説する映像がある。いくらミル挽き珈琲が頑張っても、コカコーラの自販機の中がこうなっているのならば、ちょっと敵わない。

 コーラの恐ろしさが判ったよ。中の人すげえ・・・。

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  神北さんのところで「中の人は大変だぞ」 として、トーベンこと東洋ベンディング [続きを読む]

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