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2006/09/09

またアメリカが……だぞ

 3つのニュースに関連した事。

 読売ONLINEの2006年9月2日の記事『格下げは「間違い」米科学者が批判、続く冥王星騒動』

 国際天文学連合(IAU)が冥王(めいおう)星を惑星から“格下げ”した定義を決定したことについて、米国の有力な惑星科学者、アラン・スターン博士が「明らかな間違い」と強く批判した。

 米科学誌サイエンス電子版が1日、コメントを掲載した。スターン博士は本紙の取材にも応じ、「IAUの惑星定義は、技術的にも言語表現としても欠陥がある」と指摘。冥王星を発見した米国での反発は依然根強く、同誌は「冥王星を巡る争いは終わっていない」としている。

 米国は今年1月、冥王星探査機「ニューホライゾンズ」を打ち上げた。スターン博士は探査計画のリーダー。博士ら米国の一部の惑星科学者は、決議に反対の意思を表明。署名活動を展開して数日間で300人以上の専門家の同意を得た。

 日経NETの2006年9月7日の記事『「うるう秒」廃止し「うるう時間」変更案が浮上』

 地球の自転が24時間よりわずかに長いことから生じる時刻のズレを修正する「うるう秒」を廃止し「うるう時間」に変更する可能性が高まっている。国際電気通信連合(ITU)の作業部会で2007年9月にも合意し、正式決定を目指す。実施時期は10年以降になる見通しだ。

 東京新聞の2006年9月7日の記事『日本の馬肉ファンにも影響? 米で食肉禁止法案可決か』

【ワシントン=松川貴】米動物愛護協会によると、下院(定数四三五)は七日、馬を食肉にすることを禁止する改正法案を採決する。法案は超党派で二百三人が共同提案者になっており、可決の可能性が高い。可決されれば上院に送られる。

 米国には、馬をショーのために虐待することを禁止した馬保護法があるが、これを改正し、馬の食肉処理だけでなく、食肉用に生体を輸送することも禁止する。

 これら3つのニュース、それぞれ、アメリカ天文界(1930年に冥王星を発見したクライド・トンボーが、これまでアメリカ人で唯一の惑星発見者だった)、アメリカ・コンピュータ業界(うるう秒はコンピュータにとって処理し辛いと主張しているらしい)、アメリカ動物愛護協会(アメリカは馬肉食の食習慣がない)が、主張し、運動している動きだ。

 まあ、馬肉食をしない国が食用馬を生産しないというのは国内問題・国民感情の問題なので、一見問題ないようだが、国内に馬肉食の需要がないってことは、ほぼ全てが輸出ってコト。
 つまり、こんなことを急に決められたら、困るのは馬肉の供給が減って価格高騰する輸入国、たとえば日本とかなのだな。

 冥王星が惑星か矮惑星かなんてカテゴリ分けは、もう暫くは、教科書と百科事典の編集さんが困る程度……というか、もう後何度か、太陽系の実相が見えて来るまでに、そして実際に行き来するようになるまでに、太陽系内の天体の区分はまだまだ代わりまくるだろうから、まあ将来から振り返れば、何度もあった中でも比較的小さな部類の「コップの中の嵐」だったと判る程度だろう。
 しばらくは、勝手にやっててもらえば良い。

 しかし、うるう秒うるう時間に変更するのは拙い。拙すぎる。
 過去33年でうるう秒は23回差し挟まれた。これは、原子時計の進み方と地球の自転のズレを0.9秒以上に広がる前に調整してしまおうと言う苦肉の策なのだが、この誤差が3599.9秒まで広げて良い事になると、概算で2500年に一度程度行なえば良い事になる。たしかにコンピュータ的には楽にはなるんだろうけど、2500年間、正午に太陽が南中しないというのは、大変なのだ。

 まあ、「正午に太陽が真南(南半球では真北)にないのは気分が悪い」というのは、例えば日本ではJSTの基準となる明石市と同じ東経135度にいなければ、いずれにせよ南中しないので、ホントに気分的なものとして置くとしよう。しかし、日の出日の入り・潮の満ち引き等、天体起因の自然現象を観測する学問の世界では、標準時が戻される事なくどんどんずれて行くというのは、どう考えてもロクな事がない。
 現に早速、気象学方面から、反対の声が上がりつつあるらしい。

 ま、2500年経つ頃には、本格的宇宙時代が到来していて、地峡なんてワン・オブ・ゼムに成り下がっていて、閏で調節する意味を無くしているかもしれんけど。……しかし、それにしてもアメリカ人って、変な事言い出すの好きよねぇ。
 「自分の発言に影響力があることを確認し続けるために、アレコレ無理難題を考え出しては、次々と周りに迷惑をかける」ってのは、ココロの病の一つなんだよ、たしか……。

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コメント

二千年問題華やかなりし頃のギャグに
「八千年後に一万年問題が起こるぞ」というのがあったのを思い出しました^^);。

投稿: 成田ひつじ | 2006/09/09 11:20

成田ひつじ さま

 今から、その1万年問題が起こるまでの間に、4〜5回しか時計を合わせないというのは、随分とものぐさですよねぇ。(^_^;)

投稿: 神北恵太 | 2006/09/09 12:03

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