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2006/09/27

ひと夏の「短い我が世の春」だぞ

 ついに来た。この時が遂に来てしまった。といっても、デーモン一族が復活した訳でもなければ、ガミラスが侵攻して来た訳でもない。アレである。アレ。アレが来てしまったのである。

 ASCII24 ビジネスセンター 2006年9月26日の記事『キヤノン、スクロールホイールで簡単操作になった新型“PIXUS”を発表』である。

 発表された新型機は複合機PIXUS MP 5機種。通常タイプのプリンタPIXUS iP 4機種。小型プリンタPIXUS mini 2機種の全11ラインナップ。

 一方、神北は、僅か3ヶ月前のSF大会直前の2006年6月にPIXUS MP950を購入したばかり。

 うーむ。3ヶ月で型落ちかぁ……。なんだか悔しいような……。折角、フラッグシップ機を買って、既に時代遅れってなぁ、ちょほいとサミシイんじゃねーの?

 と、いろいろ考えていると、じゃあ、その新型ってぇのは、どんだけスゴいんだい?……と気になって来る。

 それじゃあとばかりに、うちのPIXUS MP950と、直接の後継になるMP960と、1ランク下のMP860を、見較べてみた。
 キヤノンはサイトの中に、各々の製品ページとともに、PIXUS製品比較表という便利なページが用意されている。ここで、一度に3機種までのPIXUSプリンタを並べて比較出来るのだ。さすがに、PIXUS以前のWonder BJ系列の製品まではラインナップに入っていないが、2001年10月のPIXUSブランド登場からこちら5年の製品品質の向上は、もう比較するのも無駄なぐらい著しい。今の製品の性能を識らしめるためのメーカーのページとしては、充分なラインナップと言える。

 さて、で、くだんの比較表である。

機種 MP960 MP810 MP950
解像度(dpi) 9600×2400 9600×2400 9600×2400
インク滴サイズ 1pl 1pl 1pl
インク色数 7色 5色 7色
ノズル数 染料C 512
染料M 512
染料Y 512
染料BK 512
染料PC 512
染料PM 512
顔料BK 512
染料C 1536
染料M 1536
染料Y 512
染料BK 512
顔料BK 512
染料C 512
染料M 512
染料Y 512
染料BK 512
染料PC 512
染料PM 512
顔料BK 512
ダイレクトプリント
カルラダイレクト
カードダイレクト
プリントビーム

DVD/CDレーベル
自動両面プリント
カセット給紙
稼働音dB 33 33.5 34.1
外形寸法(横×奥×高)mm 471×428×226 470×416×226 468×415×263
重量 kg 12.0 12.0 12.8
インターフェイス USB2.0 Hi-Speed USB2.0 Hi-Speed USB2.0 Hi-Speed
コピー機能 同等 同等 同等
スキャナ解像度 dpi 4800×4800 4800×4800 3200×6400
フィルムスキャン規格 35mmスリーブ
・マウントフィルム
35mmスリーブ
・マウントフィルム
35mmスリーブ
・マウントフィルム
スリーブ連続読取 12コマ 6コマ 12コマ
マウント連続読取 8コマ 4コマ 8コマ
FAX機能 なし なし なし

 うむむ?

 総合的に見て今回は、驚く程負け込んだスペックって無いかな?

 微妙に、新製品が軽いとか、背が低いとか、稼働音が小さいとかあるが、底面タテ×ヨコわずか何ミリかだがうちのプリンタより大きいから、気分的に相殺(^_^;)。
 もちろん、書かれていない印書速度とかで差が付いているのかも知れないが、まあ、書かない程度の差しかなかったんだろうとこっちに有利に考えちゃおう。基本的に解像度と色数が同じなんだから、刷り上がったものに差はない。ま、かかる時間はいいや。今も充分に速いからね。

 ……ということで、今年は、プリンタ性能と言うよりは、ちょっとナンチャッテが入りすぎていたスキャナ解像度が4800×4800と奇麗になった事と、ジョグダイヤルが搭載されて操作系が便利になった所が特徴のようだ。

 しかし、我が家の使い方としては、基本的にパソコンに接続したプリンタ・スキャナとしての用途が主である以上、プリンタ側での操作はそうそうないしなぁ。そのスキャナも、4800×4800の細密読取(殆どフィルムスキャンのためだが)も使わないので、まあいいや。

 ……ってコトで、悔しくないやい!

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コメント

外形寸法の違いを軽んじるのはどうかと。
960なんざ3ミリも幅が広くて太いし、奥行きも13ミリでかくてはっきり言って邪魔。貴重な机上面積をなんと考えているのか!と義憤を感じざるをえません。
一方高さはといえば、37ミリも低く、フラッグシップ機としての威厳に欠けますね。
重量も0.8キロ軽いので印刷動作時の安定性に欠けると思われます。
まあ、要するにあと2年は戦えるってことですな(うぷぷ)

投稿: 森野人 | 2006/09/27 15:44

森野人 さま

 いやーそれが、複合機で上面がスキャナになっているため、低いと言う事のメリットも、ちゃんとあるのですよ。(^_^;)

投稿: 神北恵太 | 2006/09/27 23:03

「このプリンターを見よ!これで神北家はあと5年は戦える!」つーわけですな。あ、あと「このプリンターはいいプリンターだ」なんつーのも、
ああごめんなさい、許してください。

投稿: もりた | 2006/09/27 23:16

もりた さま

 まー。前のプリンタのBJ S600は、2000年から5年半近く酷使しましたが、最後に動かなくなる直前まで、ノートラブルで動き続けました。その間、何回の年賀状印刷と幾つのSF大会をこなしたかを考えると、20世紀中盤のウィリス・ジープみたいな存在でした。
 さすがに今となっては、噴出粒子の粗さ・CMYKから作り出す混色の雑駁さ・紙送り精度の遊びの大きさ等、老兵と言わざるを得ませんが、ヒョイと車に積んで何百キロも走って行ってSF大会の会場で使っても、BJ S600は全く平気でした。
 だから、後継機のこのMP950も、冗談抜きに、あと4〜5年(、複合機で機構が複雑な事をさっ引いても3〜4年)は、ちゃんと動いてくれると思います。
 「プリンタの性能が、遡及力の絶対的な差ではない事を教えてやる!」

投稿: 神北恵太 | 2006/09/28 13:37

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