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2006/09/15

その名はエリスだぞ

 読売ONLINEの2006年9月14日の記事、『お騒がせ惑星「エリス」と命名…混沌の女神にちなみ』が興味深い。

 国際天文学連合(IAU)は13日、“第10惑星”と騒がれ、冥王(めいおう)星の惑星からの降格のきっかけとなった矮(わい)惑星「2003UB313」を、ギリシャ神話に登場する「混沌(こんとん)」と「不和」の女神にちなみ「エリス」と命名した。

 ちなみに、エリスには「136199」、冥王星には「134340」の小惑星番号も付けられている。

 しかし、エリスとは !!

 我々の世代に「エリス」といわれれば、思い起こすのは当然ムーンベースのお嬢さんエリス中尉。うーむ。急に2003UB313が可愛く思えて来たぞ。

 ちなみに……

エリス (Ἒρις, Eris) はギリシア神話の不和と争いの女神。軍神アレスの妹で彼に従う。

女神テティスペレウスの結婚式に招かれなかった腹いせに、(最も美しい女神に)と記した黄金のリンゴを宴の場に投げ入れ、ヘラアテナアプロディテ3女神の争いを惹起し、パリスの審判を仰ぐことになり、トロイア戦争の遠因を作った。

……とWikipediaにはある。なかなかに不穏な名前である。たしかに、この星の発見が遠因となって、天文界・占星術界を二分するような喧々囂々侃々諤々に至った訳で、考えようによっては意味深なネーミングだったんだなぁ。国際天文学連合IAUって、なかなか茶目っ気に溢れた団体だね。

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コメント

神話の世界はよくわからないんですけど、軍神アレスってのは、マーズと読んでるのとおなじなんですかねえ。ってことはもし和名をつけたら

火妹星(かもうとせい)?

・・・べっ別に妹萌えなんかじゃないんだからねっ。ただちょっと気になっただけなんだから^_^;。

投稿: 成田ひつじ | 2006/09/15 20:37

成田ひつじ さま

 同じくWikipediaによるとアレスは、「ローマ神話のマルスに相当し、また火星と同一視される。このため火星と同様に赤く輝く天体であるさそり座の主星はアンタレス(アンチ・アレス、アレスに対抗する者の意)と呼ばれている。火星の衛星フォボスとデイモスはアレスの子の名から採られている。」……んだそうです。

投稿: 神北恵太 | 2006/09/15 23:29

何かアメリカ人が、惑星を見つけたら名前はフリアエ Furiae(Fury)(ギリシャ神話の復讐の女神)とつけそうな気も。

投稿: もりた | 2006/09/15 23:47

もりた さま

 アメリカ人もそろそろ、「カル・エル」とか、自分のトコの神話から付ければ良いのにねぇ。

投稿: 神北恵太 | 2006/09/16 10:11

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