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2006/10/07

おらあワクワクするぞ

 ZD Net JapanのブログJ. O'Gradyのアップルコアの2006年10月3日のエントリ『「MacBook」がNAND型フラッシュメモリ対応に!?』に半分はガセかもと思いつつも、ちょっとワクワク。人間は、自分の信じたかった情報を信じる物だからネ。この情報には、大いに乗りたいと思わせるインパクトがあるのだ。

 AppleInsiderによると、Intelは同社の次世代ノートブックプラットフォームにNAND型フラッシュメモリを実装する予定だという。これはつまり、(Appleをはじめとする)Intelのクライアントが、「バッテリ寿命を犠牲にすることなく、一部の処理を2倍のスピードで行うシステムを開発できるようになる」(AppleInsiderの同記事)ということだ。Intelは今年3月に開催した「Developer Forum(IDF)」で、2007年前半にリリースする予定の「Santa Rosa」ノートブックプラットフォームに、フラッシュメモリサポートを追加する可能性を示唆していた。

 NAND型フラッシュメモリ、つまり、CF(コンパクトフラッシュ)カードやSDカードのようなデジカメの記憶媒体と同じ物をHDD代替品の大容量記録媒体としてとして使うマシンを作るんじゃないかな……という、まあ順当、でもなかなかMacでは本格化して来なかった一つの次世代技術が、遂に姿を現すらしいと言う話。

 何が良いかというと、第一に円盤状の磁気メディアをモーターで回し続けるHDDと較べて、電力消費量が激減すると言うこと。ということは、現状のHDDをNAND型フラッシュメモリに置き直すと、同じ電池を使っても、まず電池寿命が伸びるワケだ。更に付随的な利点として、熱発生もモーター駆動音も無くなるという、廃熱や静粛性に関しても利点が上げられる。
 次には、通電の瞬間にもう使えるようになっていると言うことが、フラッシュメモリの大きな特徴だ。だから、パソコンの立ち上げやスリープからの回復がHDDを使用している旧来のモデルとは、段違いに早くなる。

 現に、今年発売されたSONYVAIOシリーズtypeUには、既にゼロスピンドル機がラインナップされている。これは16GBまたは32GBと、同等HDD機の20GB・30GB・40GBの3ラインナップとそこそこ肩を並べるだけのディスク容量をフラッシュメモリで搭載し、たとえば、ソフト起動に掛かる待ち時間などを1/3〜1/6に短縮した上で、電池駆動時間を11〜23%引き延ばしている。

 足腰のバネが強靭で俊敏、持久力があり、しかも音も立てない、実体を見せずに忍び寄る白い影のようなMacOSXで動くノートマシンが、来年にも登場する(カモね?)と、この記事は語っているのだ。

 まぁ実際にアップルが出すとしたら、VAIO typeUのような小型軽量機ではなく、MacBookのフル性能を発揮できる、画面も広大なフラッグシップ機を出して来るだろう。となるとCPUの熱量が巨大なパソコンでは、HDDからモーターやファンが消えたからと言って、マシンが無音化する訳ではない。むしろ、余剰になった電力をCPUに回せるだけに、CPUの発熱が拡大し、放熱ファンが巨大化する可能性すらある。

 しかし、こりゃなんともワクワクするじゃあないか。もしかしたら、現状のアップルのラインナップを覆して、日本のMacユーザがみんななま暖かく待ち望んでいた、typeUに対抗するような小型軽量機になる可能性すら(ゼロではないという程度だが)あるのだし。

 もちろん、この静粛性や省電力を考えれば、真っ先にこの技術を欲しているのはノート機だが、高速性を考えると、ノート機に留まらずデスクトップ機にも、このフラッシュメモリディスクは望まれている。当然それは完全な置き換えと言うよりも、最大200GB程度のシステムとバッファの乗る高速ディスクとしてであって、1TB以上のHDDを低速のデータ保存用ディスクとして併用するようなシステムになるだろう。
 だが、我々のような、巨大な3Dデータ・写真データ・ベクトル図版・書籍レイアウトデータを扱う仕事では、そういう高速でもあり大容量でもある足腰の丈夫なシステムは、大いに助かる。ディスクからの読み出しが何倍にも高速化すると言うことは、下手をすると仕事のフローが変わるかも知れないほどのインパクトなのだ。

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