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2006/10/15

駒八会こじんまりしていたぞ

 2006年10月14日は駒八会。割とこじんまり。座敷牢(格子の扉で仕切れるエリア、掘り炬燵10人席×2)に悠々収まってしまう。
 ずんこんの後始末も一息ついて、今月はスタッフ会がもう無いから、スタッフ会流れの人が来なくなって、グンと人数が減ったモノと思われる。
 そういえば、2000年の大会の後、駒八会を始めた頃もこんなものだったっけ。

 16時頃から電気街口の喫茶店古炉奈で、古い友人のさんぽ氏と会って、そのまま駒八にお連れした。しかし行ってみたら人数が少ない。来年の年頭から3年間、アメリカに留学するさんぽ氏が駒八に顔を出せる機会は、なかなか無いので、ちょっと残念。
 たぶん何人かは本庄市で開かれているコンベンションホンコンに行っているからだが、それにしても人が来ないなと思っていたら、ここ2〜3年第二土曜日でずっと続いていたずんこんのスタッフ会が、先月の集まりでだいたい収束し、無くなったからだと言う。寂しいような気もするしホッとしたような気もする。とりあえず、2000年のゼロコンの準備中に見つけてから、ずっと2003年のT-con2003、2006年のずんこん等、駒八会と会わせて第二土曜日に、すぐ近くの千代田パークサイドプラザでスタッフ会を開く大会が続いたが、そういう連続もこれでひと区切りらしい。

 ま、とはいえ、我々とは関係ない所で今も、来年横浜で行なわれるワールドコンに向かって準備が続いていることであろうし、「やりたい」「いつかは」という希望レベルの声としては、関東圏での大会が暫く無いと言う訳ではないようだ。もちろん、そう言う声は、まだ大会として形になっている訳でもないし、形としては場所の確保も参加者の募集もちゃんと出来ている筈の来年の大会だって、本当に企画を煮詰め、何をどうして参加者をもてなすかと言うことは、ここからが勝負だろう。スタッフ諸氏諸嬢には、頑張って貰いたい物だ。

 久しぶりにリス子さんに顔を出して頂き、今年のワールドコンの話を聞く。今年の大会でリス子さんご夫婦がいかに闘ったかという汗と涙の激闘記。
 今年は、いつもLAの大会を仕切っているクラブではなく、別のグループが中核だった所為で、経験不足からか性格からか、大会の細部に大量の綻びが出ていたらしく、「約束を守らない」「問合せに応えない」「告知しない」の連続攻撃を幾つも喰らった模様。
 しかし「ジャパンSF」は当然として「ゴジラ企画」にも巽孝之さんを呼んで、しかも時間が重なっているのに気づいたのが大会が始まってから(もちろん重ねたのは実行委員会、指摘したのはゲスト本人らしいぞ)というのも凄い話だ。
 そのうえ……、

  1. 第一案 「仕方ないですね。より大事なゴジラの方に出て下さい」
  2. 第二案 「では、ゴジラの方はフィックスで、ジャパンSFを時間移動」
  3. しかし 「移動は、前日の夕刻のワクということで」
  4. しかも 委員会から参加者への告知なし
  5. そして 元の時間に元の会場前で既に終わった企画を十数人が待ちぼうけ

……という5連コンボの結末。これなら、ダブルブッキングを知らん顔して放っておいて。「ジャパンSF」に専念。ゴジラの方の担当スタッフがゲストを捜していても放っておいた方が良かったのではないかとさえ思える。

 「まあ、これは突出した不運ではない。今年のLAコンではあちこちで同じようなことが起こっていたから」と仰るが、それは救いじゃないっス。

 SF大会と言うのは、ワールドコンでも日本大会でも、主催者はいろんなグループの持ち回りで、同じ場所でやるからと言って、前回のチームと今回のチームが全く別のグループである方が普通だし、チームのイベントスキルによって、大きな差が出ることは避けようが無い。企画を見に来る参加者にまでその影響が及ばないようにと必至に頑張る企画出演者が、裏方の分までフォローして大会を支えているのだと言うことが、特によく判る事例。
 大会の運営は「傍で見ていて判るもの」じゃない。ベテランスタッフが何気なくやっていることの意味とかを改めて考えるだけの能力が無いと、こういう細かいミスを事前に回避できない。
 そして今年のワールドコンのスタッフは、あまり先達に学ばなかったのだろう。しかし、彼らとて、ズッコケたくてズッコケていた訳じゃない筈だ。大会をつつがなく回すための策を巡らし、いくつも手を考えていた筈だ。
 ただ、考える元になったのが、豊富な体験事例ではなく、少ない体験を元に自分の頭で考え出した「自分にとって都合の良い動きしかしない参加者やゲストが理想的なタイムテーブルに沿って想定通りに整然と動いて行くようなスタンタードモデル」であり、自分以外の視点から来るイレギュラな要求や、エラー発生に対する検討はあまり尽くされなかったのではなかろうか?

 企画を持ち込んだり、スピーカー・ゲストとして企画に出演したりする側、更に言えば参加者側にとって、こういう、根拠無き脳内スタンダードに付き合わされることは、単なる迷惑なんだよなァ。

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コメント

SF大会はよく文化祭に例えられますが、毎回違うグループが主催してノウハウがちゃんと伝わらない(笑)という運営面は学会に似ています。
この前とある国での国際学会に出たんですが、すごかったです。
ポスター発表(各人で壁新聞みたいなの作ってその前でしゃべる)のはずが3日前ぐらいに発表されたファイナルプログラムでいきなり口頭発表(教室でパワーポイント使ってしゃべる)に変えられました。ほかにも何人かこの攻撃をくらっていて、あまりにも直前なんでそのことを知らずに会場に行った人もいたぐらいです。ぼくは交渉して元に戻してもらいましたが、あきらめて材料かき集めて口頭発表した人もいたようです。当日になってからもプログラムの変更がばんばん行われ、当然ながら、そのことが講演者に伝えられず講演者欠席多数でした。で、その欠席した分の次のプログラムを司会者が勝手に繰り上げたりするので、受付で配られたプログラム、会場の扉に張ってあるプログラム、そして実際に中でしゃべっている講演すべてが食い違っていたりして笑うしかないって感じ。
おかげで、空いた時間にいろんな人とくっちゃべれたので親睦は深められましたけどね。

投稿: やまだひろし | 2006/10/16 10:48

やまだひろし さま

 うひゃあ、それはお疲れさまでした。理系の学者さんが集まったからと言っても、理詰めに事が進むって訳には、なかなか行かないんですなぁ。
 しかし、なんというか、事務局や現場司会が「良かれ」と思ってやる事が全部アテが外れて、参加者に混乱が広がって行く様子が目に見えるようです。

投稿: 神北恵太 | 2006/10/16 12:48

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