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2006/10/15

コンドルは飛んで行くぞ

 いつもネタを頂いている海外面白記事を独自翻訳しておられる何でも評点さんの2006年10月15日の記事『6歳少女が海に流したボトルレターが豪華客船よりも速く地球の裏側に届いたミステリー』に驚く。

英国の少女キーリー・リードちゃん(6歳)の流したボトルメールが、ニュージーランド北島(ノースアイランド)のワンガマタに住むジェームズ・ウィルソン君(6歳)に拾われたというお話し。

——前略—— キーリーちゃんがボトルを流してから、ジェームズ君がボトルを拾うまでに経過した日数は、わずか47日だったことがわかった。

スコットランドとニュージーランドの間にはアフリカ大陸とユーラシア大陸が存在するため、海路は迂回するかたちになり、ずいぶんと長い距離になる。太平洋周りよりも大西洋周りの方が近いが、それでも3万2千キロ以上ある。

つまり、キーリーちゃんのボトルレターは、たったの47日で3万2千キロの海を渡り切ったことになる。速度を計算してみると、1日の移動距離が684キロ以上、時速にして29 km/h 以上であったことになる。

 んー。ナゾだ。ちなみにこのキーリーちゃん、3年前にもペットボトルを流し、600キロ離れたオランダて2年後に拾われたと言うから、この時の速度は年間300キロ、一日820メートル、時速にして34メートルということになる。(もちろん、潮の干満によって行ったり来たりし、しかも、打ち上げられた所を拾われた訳だから、到着後すぐという訳でもなかろう。)

 当然だが、「誰か拾った人が地球の裏側まで運んて行って再び放流した」という一番穏当な説が、最も可能性が高い仮説なのはいうまでもない。しかし、そう考えると面白くも何ともない(いや、地球の裏側まで見ず知らずの子供の流した手紙入りペットボトルを届けるなんてことをやってのける篤志家が面白人間だって事は認めるけど)ので、この際、脇に退ける。

 なんでも評点さんでは、「鯨などの海洋回遊生物が飲み込んで運んだ」生物由来説、「海には知られていないだけでペットボトル程度の物から通れるワームホールが在る」というワームホール説を検討している。

 しかし、そもそも、時速29キロを出す生物はかなりの数存在するが、それを1日続けることはあるのか? 更にいえば、地球の裏側まで無休息でどんどん回遊するなんてあるものか? 生物由来説は、持続性と言う面でちょっと苦しい気がする。

 ワームホール説は苦しいも何も無い訳だが、表層海流で流されたにしては、主要海流が繋がってないし、深層海流なら見事に繋がっているがそもそも海面下に沈むボトルメールは無い。人為的でも生物由来でもないとすると、海流か未知の地球規模現象しか考え様が無いのだ。

 竜巻に巻き込まれたペットボトルが100キロほど飛ばされ、落ちた所で次の竜巻で飛ばされ、そのつぎもまた……と、次々に飛んだとして、320コの大規模竜巻が、偶然に連続して起こ……らないよなぁ、普通。じゃ、海に落ちた所で偶然海底火山の爆発に巻き込まれて吹き飛ばされ、飛んで行った先でメキシコ湾情を遊弋中のアンデスの大コンドルに餌と間違えてくわえられたままパナマ地峡を越えて……。

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コメント

どうせなら、「実はコンコルドは飛んでいた」にしたらどうだ(爆)

投稿: 酔うぞ | 2006/10/15 21:23

酔うぞ さま

 コンコルドっすか、アレが飛んだら、騒音でみんな気がつくのではないかと……。\(◎o◎;)/

投稿: 神北恵太 | 2006/10/16 04:47

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