目指せ金沢!旅立ちの朝だぞ
食いしん坊の神北にとって小布施と言えば、まずは栗。そして、江戸期に美術工芸のパトロンとなって質の高い日本画・浮世絵・その他諸々の礎となった芸術好みの土地柄でもある。河鍋暁斎も、明治中期、たしか江戸期の狩野派の天井絵の修復を依頼されて訪れている土地だ。
紅葉の小布施ハイウェイオアシス。なんとここは、美術館
を併設している。
高速道のPAと一般道のドライブイン・道の駅を兼ねる
ハイウェイオアシスのレストラン棟。
信州の紅葉は美しく、すっかり観光客気分って、観光客
ですけど……。m/(._.)\m ペコリ
で、小布施と言えば栗なので、栗を使った物がいろいろ在る。
「ソフト栗いむ」……うむ。なかなかツブツブ感が宜し
き味わい。
ところが、ノホホンとした小布施を出るや否や、ポツリポツリと落ち出して来た。信越道を上越Jct・小矢部礪波Jct経由で金沢を目指していたのだが、北陸道のファーストインプレッションは陰鬱に雲のたれ込めた、演歌に出てくるような日本海だった。
どんよりどよどよ日本海。しかし、スモッグが無いせいか、
雲の表情がくっきりと見える。
お昼はやっぱり地の物。レストランに入ると、これぐらい
の量のます寿司にうどんとおかずが付いた定食もある。
ちょっと遅めのお昼を食べて、そのまま高速を走り切って、金沢東ICから市内へ。 と、降りたところに『金沢の新名所。遊びと憩いの楽園。ルネスかなざわ 800m』という、懐かしきルネスの看板が。1981年の日本SF大会i-CON第一日目の会場となった、当時まだ随分と珍しかったし今でも規模的にはなかなか大きな部類に入るプール併設の巨大温泉ランド。まさか、翌週劈頭に会社更生法の適用なんて言葉を聞こうとは……。
金沢東インターを降りると……ルネスの巨大な看板。
で、金沢市内に付いて、取り敢えず旧知の友人……というか、コンベンションの最前線で共闘した戦友であるトコロの日本旅行のMさんに電話して、宿の手配をして頂く。ビジネスホテルながらバンケットとして使用可能なレストランや大浴場を持つという、立地条件も含めてとっても使い勝手のいいビジネスホテル、キャッスルイン金沢をご紹介戴いた。
その後、Mさんに飯を食いに連れて行ってもらう。モさん行きつけのお寿司屋さん『かっちゃん』。「本物の食材を使うけどリーズナブルで、僕の給料で何とかなる金沢市内唯一のお店」とMさんは言うが、なかなかどーしてどーして、海産王国石川の県都金沢。凄い。
まずは蟹。毛ガニと香箱ガニの半身ずつをドン。美味い。カニは好きだが苦手。つまり、絶品の身を殻のケーシングから外すのが面倒くさいと思う性質なのだが、ついつい黙々と外し続けてしまう。それだけ美味い。で、次にかぶら寿司。塩漬けにした蕪で、塩漬けにした鰤の薄切りを挟み込み、細切りの人参・昆布等と米麹に漬けて醗酵させたなれ鮨の一種。とはいっても、強烈な匂いを伴うような物ではない。ちょうど分厚い千枚漬けに酢漬けの鰤の身を挟んだような感じになるのだが、蕪のしゃっきり感とうまみの固まりのような鰤が相まって、泣けてくるほど絶品。ンまい!
寿司かっちゃんの特製巻き物。赤身・カンパチ・イカ・
生姜を太巻きにした贅沢品。絶品だった。奥は店主。
締めのご飯物は、ドンと太巻き。この太巻き、もちろんかんぴょうや卵焼きから出来ているような太巻きではない。赤身・カンパチ・イカ・生姜を遠慮なしに太巻きにし、ドドドンっと1人1巻きずつという、味もボリュームも満足この上ない一品。いや逸品。
泣いてヨカですかァ?
かくして金沢の夜はふけ、この旅、まだまだ続く。
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