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2006/11/23

みーちゃんはまちゃん美浜原発だぞ

海雲 さて、金沢で大浴場(露天風呂)付きビジネスホテル、キャッスルイン金沢に一泊した神北は、翌2006年11月17日の朝7時からの朝食の後、ホテルを辞し、再び北陸道に乗って一路若狭湾方向を目指す。

 敦賀湾最奥、敦賀ICで北陸道を降り、国道8号線・27号線と乗り継いで若狭湾西岸の町、美浜町に至る。

 敦賀湾はどよどよよんと雲がうねり、薄暗く陰鬱な冬の顔を見せ始めている。

 と、美浜町の美浜東小学校のちょっと東側、国道27号線から県道33号線が生える三叉路の案内看板に、『美浜原発』の文字が。たしか、見学者施設があった筈と、目的方向ではなく、敦賀湾東岸を北上する形に走り始める。

敦賀湾秋景 枯れすすき越しに見る若狭湾は、まさに鉛色の海。海を左手に見つつ、国道との分岐から8キロほど県道33号線を走る。更に5キロほど北上すると高速増殖炉もんじゅがあるらしいが、先の長さを考えるとゆっくりそこまで回っては居られない。

 とりあえず走りつつ、水晶浜のあたり等で、数度、車を止める。
 海がなかなか良い。
 原子力発電所を北隣に眺めるこの辺り2キロ程は、砂浜が広がり、海水浴場になっている。もちろん、今は寄り付く人も無く、静かに晩秋の浜に波が寄せるだけだ。
 しかし、少し遠方を見れば、岩場が広がり、基本的に岩がちの海岸線であることが判る。げんに、海水浴場をチョイと外れると、大小の岩がゴツゴツと散らばる荒々しい印象だ。点在する島影こそ少ないものの、景観は夏に出かけた松島・奥松島に少し似ている。

 しばし、写真を撮りまくる。気分は「雲の写真家」である。おー、芸術家の魂が揺さぶられる!

敦賀湾秋景
敦賀湾秋景。低い雲。鉛色の海。

美浜原発
遠く眺める美浜原発。ここは、画面奥から伸びる半島の突端
なのだが、通行は手前に左右に湾を跨ぐ橋で行なっている。

 美浜原発本体は見学を受け付けては居ないが、橋の手前、ゲートの脇に、美浜原子力PRセンターという施設がある。ちょうど昼時に辿り着いたが、あまりメニューに面白そうなものが無かったので食堂施設はスルーして、展示コーナーへ。
 各地の科学館の原子力発電所のコーナーだけを独立させたような小さめの施設だが、一つだけ、なかなか真似の出来ない面白いものがある。スケール・ワン・トゥ・ワンと名付けられた1/1サイズの原子力内部の展示だ。
 ちなみに、ここのキャラは、「ふぐの美ーちゃん(みーちゃん)」と「漁師の浜(はま)さん」。また、この美浜町には、特産物を擬人化した「へしこちゃん」という、樽を腰に巻いたサバのキャラクターも居る。
美浜原子力PRセンター
美浜原子力PRセンター外観

美浜原子力PRセンター
美浜原子力PRセンターこのドーム部はシアターらしい。

太陽光発電"
美浜原子力PRセンターの太陽光発電施設。
ちょっと、趣旨的にどうよ?

原子炉内の立体模型
原子炉内の立体模型。真ん中の細管は1/1サイズだが、流石
に模型です。本物のペレットは入ってません。

炉内を1/1で再現した展示
スケール1/1 炉内を1/1で再現した展示

チェレンコフ光?
チェレンコフ光? 青く光らせてあるのがニクい。

細管
細管のカットモデル。銀色のメカメカしいパイプの林立が、
なかなか嬉しい。

怪しいダミー蓋
実際の原子炉外壁に、こんなドア型の出入り口ってあるんで
したっけ? 実際にはどんな物なんでしょうね?

うららのメニュー
セスセンターの喫茶店。地元名産へしこのお茶
漬けはあったが、原子力定食は無かった。

 ちなみに、この原子力PRセンター、暫く、リニューアルのため平成18年11月20日(月)〜平成19年3月9日(金)まで休館している。神北が行ったのが17日だから、わりとギリギリで古い展示が見れたって事かな……。

 さて来た道を戻り、再び国道27号線に戻って先へ西へと走る。すると、美浜町の中心部に関西電力の立派な建物が。丸い原子核の周りを円形の軌跡を描いて電子が回る様を映したらしき、かなり大きなモニュメントが前庭に置かれている。

関西電力美浜支社
関西電力美浜支社原子力事業部。原発からは10キロほど離れ
ている。

 かくして昼飯も食わずに、この旅、まだまだ続く。

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