良いお年をと言い続けたぞ
昨日、2006年12月21日は、今年最後の打合せデー。東京に出たついでに、まとめて打合せ。
ま、東京に「出る」といっても、さいたま市から都内(東京・新宿辺り)というのは、40分弱。西に行けば東京−小金井、新宿−八王子、東へ行けば東京−津田沼、新宿−市川……あたりと釣り合う距離感覚なので、「上京」ってな程ではない。ヒョイと「街に出る」感覚だ。
2件仕事の打合せをして、1件若者の悩み(主に空腹)を解消する。
まずは、午後1時、有楽町。並木書房で1件2点、地図のお仕事を頂く。もう、15年にも渡り、お付き合いさせていただいている、古くから仕事でつながりのある出版社さん。
頂いた仕事はノンフィクションの挿画地図。場所は南方圏。現在に残る第二次世界大戦の遺構写真満載の本になるらしい。うむむ、版面も大きく取れるし、これは力が入るなぁ。
「では良いお年を」と並木書房を辞して、有楽町から山手線を半周して高田馬場へ。
ぐるりと30分掛けなくても、東京メトロ有楽町線から飯田橋で乗り継いで東
西線で行けば乗車時間16分てな話もあるが、ちょっと時間的余裕もあるし飯田橋の乗り換えって予想乗り換え所用時間12分とわりと歩く距離があるし、ホー
ムでの待ち時間もあるから、すぐ来て乗ったままボーっと行ける山手線を選択。同じ190円だしね。
午後3時、フリー編集をやっている高嶋君と打ち合わせ。仕事はロボットアニメのムックのメカ紹介用CG作製なんだが、まだ資料が揃わないので、今 回は概略の打合せ。実働は年が明けてからとなる。また、彼は小説家でもあるので、新作プロットの話とかも聞かせて貰う。まだなかなかヒットに恵まれない が、彼の書く小説は面白いし、ブレーンになってくれるいい仲間が多いという強みも持っている。今回聞いた話もかなり面白い。早くカタチになってもらいたい なぁ。
で、取り敢えずは、メカ紹介ページの打合せ。
「これ、変形メカなんですが、乗り物形態とロボット形態、どっちをCGにします?」
「どっちってあなた、良ーく考えてよ。たとえばここにザボーガー君というメカが居たとしよう。で、このザボーガー君を紹介する画が、バイク形態だけとか、ロボット形態だけだったら、君、怒るだろ?」
「いや、そうですけど」
「その上、『マシンバッハとストロング…も』って云いたいデショ?」
「いや、まあそうですけど……」
「じゃ、やりましょーぜ」
……と話が纏まる。
「では良いお年を」と高田馬場で高嶋君と別れて、東京メトロ東西線で中野へ。
山手線と中央線で考えるとビミョーに面倒くさい高田馬場−中野の間も地下鉄東西線だとヤタラと早い。ま、そらそーだ。両方の街共に、同じ早稲田通り沿いなのである。
移動中、落合の駅で今日会う予定の古市くんから電話。
「あの、すみません。今日、欠食児童が一人増えてもヨカですか?」
「織り込み済みぢゃ!」
古巣のらいとすたっふに寄るが、社長の安達くんは体調不良で早退していた。前の晩(というか)に風邪を押して結構キツい締め切りをこなしていたらしいので、ま、そういう日もあるわな。年内に借りていたモノを返す目的は達せたのでOK。
「では良いお年を」とらいとすたっふを辞して、中野ブロードウェイへ。
結婚以来十数年愛用している駿河園茶舗で我が家の指定銘柄「荒茶」を買い、次の待ち合わせまでの空き時間を明屋(はるや)書店へ、ブロードウェイ3階の本屋さんだ。15年ほど昔の、黄色い紙に墨に筆文字で書いた、書店員お手製の手書きPOPが満艦飾で並んでいた時代と較べると、一見なんかフツーの本屋さんになってしまったが、それでも、本の揃いや並べ方に独自の色がある。
最近は中継ぎ(卸し)のいうがままの画一型書店が増殖していて、こういう本屋が減って悲しいよね。
6時半頃に女房と合流、7時ちょっと前に古市くん・真庭くんと合流。
「よし! 飯を喰いに行こう。古市・真庭、何処がいい? 肉か、そうか、肉か、肉だな」と、焼肉○喜市場へ。ここは中野でも割と美味しくて安い。そりゃ、中野ともなればもっといい焼肉屋もあるんだが、費用対効果でここはなかなかぐーなのである。
古市くんは、今、雑誌などでライター仕事をしているんだが、まだまだ独立したライター業で食えている訳ではなく、前からのバイトを続けつつ、文章仕事の比率を少しずつ増やしているところ。仕事の話とか色々聞く。一方、真庭くんはというと、いずれはイラストで食いたいと言う野望を持ちつつも、今のところバイト専念。
神「真庭、お前は将来どーすんだ?」
真「え?」
神「このまま、ずっと喫茶店でバイト続けて、最後には喫茶店経営……」
真「ええ?」
神「で、常連の改造人間を可愛がる……と」
古「オヤッサンってやつですね」
真「えええ?」
神「寄居のガレ場で特訓したり……」
真「ええええ?」
神「でも、大変だぞ。再生怪人ぐらいは素手で相手せにゃならんしなぁ」
真「えええええ〜? ……それはちょっとォ……」
(それはダメでも、一つ前までは、良かったんか?)
むー。こういうトボケたヤツですが、まだ確たる自分の絵柄は持ってないものの、割と可愛い絵を描く才があるので、誰か使ってみてやっていただけませんかねぇ……。
かくて、飯を喰い、喫茶店でダベって、10時頃、「良いお年を」と古市くん・真庭くんと別れる。今年、人と合う予定があるのはこれで最後かな。
お会いしたみなさん良いお年を。
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コメント
1年前、中野から早稲田に向かおうとして、東西線の中野駅の場所がわからず、JR中野駅周辺を15分ほど探し回ったことが思い出される。
JRと地下鉄の切符販売機がならんでいるんだからJR中野駅のそばにあるんだろうと地下への入口を捜し回ったり、この辺は地下鉄とはいえ地上を走っているのかもと線路沿いに行ったり来たりしたり。
あきらめて、JRに乗ろうと改札口に行ったら中に地下鉄の案内看板が!
改札の外にも目立つような案内看板出しておいてほしかった。
投稿: やまだひろし | 2006/12/22 21:57
やまだひろし さま
あー、東京の地下鉄って、「江戸っ子どもには自明の理だけど、他所から来た人間には理解不能な決まり事」が多いんですよね。その街への乗り入れ線で一番高いトコロに地下鉄ホームがある渋谷駅とか……。で、それに関する注意書きが少ない。昔からあれには時々困らされます。(^_^;)
投稿: 神北恵太 | 2006/12/22 23:25
このまま、ずっと喫茶店でバイト続けて、最後には喫茶店経営……<軽井沢で、喫茶店経営という手もありかと。(若い衆はどれくらいついてこれるかな?耕平ちゃん)
投稿: もりた | 2006/12/22 23:47
もりた さま
やっぱ自転車屋の娘だよねぇ。(^_^;)ナンノハナシダ?
投稿: 神北恵太 | 2006/12/23 04:15