巻き紙だぞ
巻き紙……。
かつて、松本零士のSFマンガを愛した人々は、必ず出て来るボロボロの巻き紙に魅了されたものだ。爾来30年……。
現代の巻き紙は、電子ペーパーだった。
engadget japanese の2007年2月5日の記事『巻き取り式ディスプレイ搭載モバイル"Cellular-Book"製品化』が、なかなか凄い。
フィリップスからスピンオフしたPolymer Visionより、折り曲げられるディスプレイを採用したモバイル端末"Cellular-Book"が登場、製品化が決定しました。"Cellular -Book"と名付けられた端末は引き出すと5インチになる16階調グレイスケールディスプレイを搭載、畳めば「一般的な携帯電話より小型」。
この、柔らかい液晶をクルクルっと巻くと言う技術は、かなり前から話題になっていて、そろそろどこかから実用化されるだろうとは思っていたが、この実装はちょっと凄い。
EDGE / UMTS / DVB-H (モバイル放送) 等データ通信機能を持っていること。電子本のほかRSSフィード、電子メールや地域地図といったコンテンツのダウンロードに対応していること。本体には4GBのストレージがあり、音楽やPodcastも持ち歩いて再生出来るというのは凄い。
残念なのは、これのメイン機能が電子本に置かれていること。ザウルスやW-ZERO3より広いディスプレイを持っているのに、本格的なブラウザ搭載というワケには行ってなさそうなのが、如何にも残念だ。
まあ、本気でこの技術が発展して来て、カラーディスプレイ化されれば、出先でのネットブラウジングにこんな便利なものは無いはずだが、モノクロ16諧調となると用途も汎用とは言い難いから、致し方ないのかも知れない。
あと、現段階の情報では、入力手段が書かれていないのが、かなり気にかかる。
もちろん、情報を待つまでもなく、日本でそのまま使える機械と言うことにはならないとは思うが、ちょっと楽しみだ。
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