2007/04/09
新番組寸評だぞ
今年の春期(4月期)も、49本と云うとんでもない数のアニメ番組が始まった。マイコミジャーナルのホビー>アニメ>レポートの2007年3月28日の記事『【レポート】4月新年度より約50本のアニメがスタート、2007年春期アニメ新番組リスト』(記者:野口智弘)にそのフルリストがある。
神北も一応、アニメ関係の雑文描きをさせて頂いているのだが、こうなると流石に全ては追いようが無い。ということで、四月になって以来のこの1週間程に観た幾つかの作品(新番組)のファーストインプレッションを書いておきたい。
作品名 |
放送開始日 |
放送時間帯 |
放送局 |
天元突破グレンラガン |
4月1日(日) |
8:30~ |
テレビ東京ほか |
今期一番の大当たりになるかもしれない。キャラクターがきちんと描かれていて、お話しが面白い。久しぶりに、「ザブングル」系の荒野のおはなしが来たと云う気がする。
主人公たちが、何かから逃げるように地下に潜って暮らしていて、気がついたら、地下以外の世界があることすら忘れて、暮らしている洞窟を拡げて生活圏を拡大することに汲々としているイナカの村の出身で、初めて地上に出て見るもの聞くものみんな目新しいというのが面白い。これから、なにか大きなコトに巻き込まれて行くのだろうが、楽しみである。
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ゲゲゲの鬼太郎 |
4月1日(日) |
9:00~ |
フジテレビほか |
第5期のアニメ化となった鬼太郎。今回は、キャラに大幅に手が入っていて、昭和中葉のマンガから抜け出て来たような水木キャラではなく、随分と今風のキャラクターに変わった御馴染みの妖怪たちが、なかなか面白い。
第1話・第2話共に、妖怪の封印されていた場所を浅はかな人間が壊し、寝ていた妖怪を起こしてしまうと云う、第2期の一番得意としていたおはなしなのだが、今後、どういう方向に振り回してくれるものか、楽しみ。
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ハヤテのごとく! |
4月1日(日) |
10:00~ |
テレビ東京ほか |
1話を観た時点では、なんだかナレーションの面白さで無理やり保たしているものの、イマイチ、原作通りに話を進めすぎていると感じた。が、状況を設定するまでに必要な作業で、ここを終えたら急に面白くなって来た気がする。というか、観ているこちらがこの作品のペースに慣れて来たのかもしれないが。とにかく、反則技だろうが陳腐な演出だろうが、ありとあらゆる手法を禁じ手なしに使って、遠慮会釈なしに当たるを幸い笑い飛ばすという原作マンガの「芸風」を、雑誌より制限が多いであろうテレビにどこまで持ち込めるか、これは作り手と送り手のガチンコ勝負である。
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魔法少女リリカルなのはStrikerS |
4月1日(日) |
25:10~ |
テレビ和歌山ほか |
前作を1話も見たこと無く、偶然、唐突に第1話を見たのだが、なんだか、ネクスト・ジェネレーションものになっていて、わりと面白かった。作画の質も良い。まー、このアニメの多さの中で、そうそう、次回も見れるかどうかは判らないが……。
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ヒロイック・エイジ |
4月1日(日) |
25:30~ |
テレビ東京ほか |
『知性化戦争』だよと言われて、判る人には判ると思う。最初の宇宙航行種族「金の種族」が消えた後、それに続く数種族が覇を争い合う宇宙。自力で宇宙へ出て「金の種族」から「鉄の種族」と名付けられた人類が生き伸びるには、「金の種族」に育てられたと云う伝説の英雄、最初の恒星探検船の生き残りの少年を捜し出すしか無かった……。という話。らしい。
なんだか、壮大なんだけど、面白く出来るのかこのままつまらなく成り果てるのかはまだ見極めが付かないなぁ。
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アイドルマスター
XENOGLOSSIA |
4月2日(月) |
26:30~ |
テレビ北海道ほか |
過去、何らかの大災害があり、月が壊れ、「ドロップ」と呼ばれるその破片が地球に降り注ぐ時代。このお話しは「ドロップ」から人々を守る「アイドルマスター」に選ばれた少女が、清く正しく逞しく生きる物語である。……かどうかはよく判らないが、なんか、メカ描写が過度にエヴァっぽいのと、青い髪のお姉さんが2人カブっていて、キャラの見分けがつき難いのが、難点と云えば難点、特徴と云えば特徴。キャラ的な面白さとしては、田舎から出て来た主人公とか、イロイロ、要は、『サクラ大戦』なのかな?
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ながされて藍蘭島 |
4月4日(水) |
25:20~ |
テレビ東京ほか |
いわゆる「雑居もの」系の萌えアニメってことなのかな。女性しか居ない島、藍蘭島に流れ着いた漂流者の少年。この島は大きな海流に囲まれ、入ることは出来ても出ることが出来ない島。少年の漂着は、果てしない争奪戦の始まりであった……。という話らしい。なんか、『優&魅衣』の頃のような雑居ものとは違い、最近は容易に煩悩が成就する話が多いのう。
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機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ |
4月4日(水) |
25:50~ |
テレビ東京ほか |
自然災害にやられ、エネルギーが枯渇し、ロー・ハイ・ミックスな数々の知恵で文明を維持し続けている二十数年未来。世界の盟主を決める戦いは、ギガンティック・フォーミュラと呼ばれる巨大戦闘ロボットによる限定戦争によって決する。少年は選ばれた。日本のギガンティック・フォーミュラであるスサノオによって。
12人のメカデザイナーが12の参加国のギガンティック・フォーミュラをそれぞれデザインすると云う、なんとも気合いの入ったスタートなのだが、キャラの絵がちょっちキツい。細かい心理描写を下手な役者がやろうとして、大げさな表情になっている感じ。羽生生純のマンガみたい。ただ、ここいらへんの作画も含めて注目株であることは確実。
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鋼鉄神ジーグ |
4月5日(木) |
23:30~ |
WOWOW |
これぞスーパーロボット。50年間動きを止めていた邪魔大王国が、ついに動き出した。九州地方を包んでいた不可侵の霧が、50年ぶりに突如拡張を始め、ハニワ幻神が最前線となった下関に出現。しかし、人類とて無策ではない。新生ビルドベースは、草薙剣児にジーグパーツの核となるスーパーバイク雷鋼馬を与えた。空にビッグシューターが舞う、ジーグパーツ射出。ここに人類の救世主、鋼鉄神ジーグが誕生した。
……ってな話が観たいなぁと思っていたら、ホントに来ましたよ。うーむ。スタッフもキャストも気合い入りまくり。面白いぞこれ!
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Darker than
BLACK -黒の契約者- |
4月5日(木) |
25:25~ |
MBSほか |
ルルーシュの後ということで、なんとも、どうなって行くやらよくは判らないが、出だしはかなり面白い。『Project Blue 地球SOS』の岡村天斎監督なので、とにかくこの序盤のワクワク感が凄い。しかし、岡村さんの仕事は、なんでこうも「丁寧」な感じがするのかなぁ。まだ1話観ただけなのだが「行き届いている」という感じがする。『……地球SOS』では王道をきっちりと歩んだので、今度は覇道詭道を極めてみて貰いたい気もする。
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鋼鉄三国志 |
4月5日(木) |
26:15~ |
テレビ東京ほか |
なんとなく観た。ヘー、玉璽ってスゴいんだなぁ……。とか思ってみる。
我々とは異なる世界の1800年前の中国という舞台の取り方が凄い。
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精霊の守り人 |
4月7日(土) |
8:06~ |
NHK BS2 |
なんでも、『精霊の守り人』1冊を半年かけてゆっくりじっくりアニメにするらしい。で、その次は是非続刊のアニメ化をなんていう声もあるらしい。『攻殻機動隊SAC』シリーズも、やって頂きたいんですがねぇ。
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BLUE
DRAGON |
4月7日(土) |
9:00~ |
テレビ東京ほか |
鳥山明キャラ、ぴえろ作画。お話しも安定していて、土曜朝のひとかたまりの中に、着実に定着する予感。いい感じのロールプレイングゲーム感が出ている。 ちゃんとしたヒロイックファンタジーがきちんと子供に供給されるというのは、素晴らしいことだ。
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地球へ… |
4月7日(土) |
18:00~ |
TBSほか |
ちょっともう、カンベンしてもらいたいようなペンペラのチープさが漂うのは、原作を解釈すること無く形だけ真似た所為なのだろうか? 主人公がバスに載るのにパスモと同じタッチ式カードを使っているのをわざわざ描くのは、現実に追いつかれていて恥ずかしいと思わないんだろうか? なんか、土曜6時の栄光は前番組で終わっちゃったのかなぁ。
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