不思議の街だぞ
ご存知のように、神北は東京から北に約20キロ、さいたま市に住んでいる。まあ、北と云っても、東京から上野を経て東北線・京浜東北線沿いに行く道は真北ではなく、北西から北北西あたりに西に振った道なので、さいたま市自身はとしまえんから真北に12キロほど、前に住んでいた高円寺付近からでは15〜16キロほど上がったあたりになる。
ここに移って来て、12年。まあ、10年以上済んでいるのだから、随分と慣れたものの、時々まだびっくりさせられることがある。
今日は、そんなさいたまの小さな話題を2つほど。
■三権分立を知らない市議候補
4〜5日前、市会議員選挙の候補者が車で走っているのを聞いたのだが、
凄いことを言っていた。「この私の経験と行政手腕を活かさせて下さい」
行政の長たる市長とかなら行政手腕必要だけどさ、市議って、司法・行政・立法の三権のうち、どのパートを受け持つ仕事でしたっけ?
それとも、政令指定都市の市議って、行政執行官なんだっけか?
(^_^;) ヨクワカンネ
■ノラが出た
先日夜11時頃、女房と2人で、最寄り駅からうちに向かって歩いていた。よく行く美味しいラーメン屋の近く。ここいらへんはJR駅にも近く、広い公園があったり学校があったり、古くから住宅地として発展している辺り。
で、そこに、ネコが脇の路地から勢いよく飛び出して来た。この時期、ネコだろうがハトだろうが、ペアリングの季節。追いかけっこをしているカップルというのは、珍しいことではない。逃げている一匹が路地から飛び出して来て、閉まっているスチール門の隙間から民家の庭へ逃げ込んだ。
「おー、青春だねぇ」と云いながら、後からおって来た色男(ネコ)の顔を見てやろうと路地を覗き込んだら、我々にドキリとしたのか、めをまんまるに見開いてキキーッ!と音がするような急制動を掛けたシルエットが。
で、こっちの顔を見て、逃げ帰って行った。その動物は……。「た……、タヌキ?」
「だよね……。」
「野生?」
「……ってか、ノラだよね」
「うん……」ネズミでも採って食っているのか、ネコに混じって生ゴミを漁っているのか、はたまたつい昨日に飼われていた家から逃げ出して来たところなのか、素性はよく解らないが、どうみてもそれは狸だった。
さいたま市の市街地には、まだ、野生が残っているらしい。
まー、干支でひと回り住んでみても、判らんことはまだまだあるようだ。
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コメント
狸ぐらいはどこにいても不思議じゃないッスよ、あいつらは結構環境適応能力がありますから。
投稿: 大井 | 2007/04/04 19:59
大井 さま
多分、普段は乾いている雨水路の暗渠とか、かなり広範囲を人の眼に触れずに走り回れる彼等なりの移動路があるんでしょうねぇ。
投稿: 神北恵太 | 2007/04/04 23:42
半年ぐらい前だったかな?
世田谷線の踏切の下に住んでいるタヌキ一家というのをテレビでやっていたぞ。
道路に直角というか、線路沿いというかの側溝の中に住んでる。
それで線路沿いに安全に遠出しているのだそうだ。
世田谷線だから住宅しかないし、踏切も大きな道ではないが自動車の交通量も結構あって、良くまぁこんな所にいるものだ、でありました。
投稿: 酔うぞ | 2007/04/06 09:42
酔うぞ さま
なんか、いろいろ寄せて頂いた情報によると、結構、山手線の外ぐらいまでは出没しているみたいですねぇ。野生動物タヌキから野良タヌキへ、これも適所生存の一環?
まあ、東京と云うコンクリートの森には、野良タヌキなんかモノの数ではない野良ヒト(アーバン・ジプシーとか、レゲエの人とか、ホームレスさんとかも言う)が棲んでいるんですがね。
投稿: 神北恵太 | 2007/04/06 13:26