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2007/04/11

トラトラトラだぞ

 「トラトラトラ」我、奇襲ニ成功セリ。……である。え? 何のことかって、もちろん海上自衛隊のCF(コマーシャルフィルム)である。

 海上自衛隊ホームページ動画配信コーナーの街頭CMのトコロで、平成18年度版 街頭ビジョンCMとして掲載されているので、未見の方は一度ご覧になって頂きたい。

 読売新聞ONLINEでは、2007年4月9日の記事『海自に来て!奇抜なCFでアピール…幹部は絶句』で、こう書いている。

 海上自衛隊が、「秘密戦隊ゴレンジャー」などで知られる「戦隊シリーズ」をイメージした奇抜なPR用のコマーシャルフィルム(CF)を製作した。

 「若者や子供の世代の興味を引くよう意識した」というが、その奇抜さに、幹部会議では全員が一瞬言葉を失ったほど。海自は陸・空自に比べ、隊員募集が低迷し、不祥事も続くが、このCFでなんとかイメージアップにつなげたいという。

 30秒間のCFは、隊員役の5人の俳優がゴエーカーン(護衛艦)、ショーカイキ(哨戒機)など主要な装備品と共に次々と登場。実際に戦隊番組のナレーションも手がける声優が、「任務に終わりはない。行け!海上自衛隊」などと叫びながら、番組宣伝風に紹介する内容だ。

 海自として初めて企画競争入札を導入し、広告会社や映像制作会社など10社のアイデアの中から採用した案をもとに、約350万円をかけて製作した。

 陸自と空自は「あんな奇抜なものは、うちではとてもできない」と口をあんぐり。海自トップの吉川栄治・海幕長(59)は「これからの時代は、我々年寄りの感覚よりも、若い世代の視点でやった方がいい」と苦笑まじりに話す。

 陸海空自は2003年度から、それぞれCFを製作し、毎年3月には東京・渋谷駅前の大型街頭ビジョンで放映。それぞれのホームページでも紹介している。

 で、何が「トラトラトラ」かといって、このCF、渋谷街頭などの巨大画面(スタジオアルタの巨大画面が有名だけど、あそこでもやるのかどうかし良く知ら ない)で流されるだけの予定で、それだけ分しか契約を取っていない30秒の作品なのだが、話題になって、テレビで早朝・朝・昼・夕・夜、かなりの数の ニュースショーおよび情報番組が取り上げた。夜の番組なんかはそんなことは無かったろうが、僅か30秒ということもあって特に緊急の話題のなかった今朝な んかだと、話題の頭で1回、インタビューロケの合間に1回、コメンテーターのコメント前に部分部分に切り分けてもう1回というような形で、3度ほど流され た。

 たった350万円の予算のCFで、テレビで勝手にこの露出。費用対効果で考えたら、今年日本でなされた宣伝活動の中で、最も高効率なグループに入るのではないのか?
 少なくとも、陸海空自衛隊の中では、ここ何年かで最も露出の高いCFとなったことは間違いない。10案の中からこの会社のこの案を選んだ海自の英断に拍手を送りたい。これで「就職先としての海上自衛隊」が日本中の人の脳裏にチョコっとだけでも刻み込まれたとしたら、万々歳だ。

 ただ、神北が個人的に思うには、ちょっとこれ、350万円って予算、チープ過ぎませんか? 自主映画っぽいんだよね、それぞれ入る文字も読み難いフォントの上に速消えしすぎて、判読し辛いし、ワザとなのかもしれないが役者の笑顔がビミョーだし、プロが作ったにしては全体的に安っぽいんだ、画面が。

 神北としては、上で紹介した同じページに載っている平成16年度版の正統派30秒CFの方が好きだなぁ。こっちは心底カッコイイよ。
 もう一つ載っている平成15年度版の15秒CFは護衛艦の甲板で群舞をしていて、「あんたらの仕事は群舞でなく軍部!」とかツッコミたくなるセンスで、これも一見の価値あるのかも。

 また陸自のもの空自のものと較べてみられるのも、面白いと思う。
 陸自のCFは、ナレーションが学生映画そのもので、実際の訓練を撮った迫真の画面との落差が凄い。空自のイルカがブルーインパルス機にスっと置き換わるシーンのCGと実写画像との質感差が凄い。

 いずれも、予算の無い中で工夫を凝らした出来だ。

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コメント

F-15のパイロットがイーグルドライバーって呼ばれるみたいに、ブルーインパルスのT-4パイロットはドルフィンライダーって呼ばれておりますな<イルカの映像から

投稿: 大外郎 | 2007/04/11 13:45

大外郎 さま

 イーグルドライバーにF1パイロット、それにドルフィンライダー。いろいろ呼び方があるんですよねぇ……。

投稿: 神北恵太 | 2007/04/11 14:54

>いろいろ呼び方があるんですよねぇ……。

えーパイロットの愛称は他に、T2で使われた「T2ジョッキー」ってのがあります。
一番多いのはファントムやライノ(F2)でも使われてるライダーかな?
ちなみに、ブルーインパルスの地上整備員は「ドルフィンキーパー」って言いますね。

投稿: 大外郎 | 2007/04/11 16:06

大外郎 さま

 ジョッキー(馬)、ライダー(主にバイク)、ドライバー(車)、ここいらへんの差は、何処にあるんでしょうねぇ。

投稿: 神北恵太 | 2007/04/11 22:38

>神北恵太さん
ん~ これひょっとしてファントムが最初なのかな?
あの機体は暴れ馬にたとえられる操縦性だったらしいので、乗ってるパイロットがライダー(乗り手)っていわれたんじゃないかな。それとファントムライダーって、カウボーイの怖がるオバケでしょ。(ゼルダにもいなかったけ?)
うまく、言葉が合ったので呼ばれるようになったんじゃないかなあと。

投稿: 大外郎 | 2007/04/12 01:27

大外郎 さま

 やはり、ジェット時代に入ってからなんですかねぇ。
 それにしても、そういう「雰囲気造り」が好きそうな『ガンダム』も『マクロス』も、「パイロット」と呼び続けているのはなんでかなー。マニアック過ぎるのかしら?

投稿: 神北恵太 | 2007/04/12 08:06

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