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2007/06/15

帰ろかな、帰るの止そうかな……だぞ

 もう、20年近く前、みんなでパソコン通信を始めたころ、「僕はこの国で楽しく暮らしています。周りの人たちはみんないい人ばかりで、笑顔の絶えない毎日です。どうか、もう探さないでください」と走り書きした絵葉書を送って、蒸発するという話を良くした。もちろん絵葉書の写真は、遠くにシンデレラ城が写っていて、自分がディズニーキャラに囲まれているというもの。
 しかし、冗談では済まない蒸発もある。

 時事通信の2007年6月15日配信の『パキスタン軍人10人不明=軍艦寄港中、観光から戻らず』によると、今、東京に「この国で楽しく暮らしたい」らしい10人ものパキスタン軍人が居るらしい。

 親善訪問中のパキスタン軍艦から、軍人10人が東京都内に観光に出たまま行方不明になっていることが15日、分かった。警視庁月島署は、行方を捜すとともに、不法残留に当たるかどうか確認している。
 調べによると、行方が分からなくなったのは、パキスタン海軍の軍人。東京港に寄港後、バスで秋葉原などに観光に出掛けたまま、13日午前までに8人が戻らず、15日にも別の2人が戻らなかった。軍艦は15日朝、東京港を出港した。
 いずれも、上下白の軍服姿。軍事用のIDカードを持っており、武器などは所持してないという。

 いやあ、『艦が出航するまでに帰ってくれば不問に付す』というシチュエーションのドラマって昔からよくあって、大抵こういうドラマの主人公は、巻き込まれたゴタゴタにけりを着けて、岸壁のところでヒロインとも別れ、今岸壁から離れようとしているタラップに飛び乗って、「艦長、今戻りました。」「よし、では、早速任務に就け。まずは、船尾まで行って、岸壁が見えなくなるまで手を振る仕事だ。行け!」「は、はい!」とかいって、遠ざかるヒロインに手を振るところでエンドマークが出るものだと思っていたが、……帰らない奴もいるんだよねぇ……。しかも10人も。

 さすが、マサラムービー圏の国のお話は、先が読めない。我々の想像をはるかに超えた驚愕のシナリオである。

 今回やって来た2隻は駆逐艦「バブール」と補給艦「モーウィン」で、乗組員はあわせて約650人。集合時間になっても現れなかった10人は19~34歳の男性。いったい彼らに何があったのだろう。
 今、神北はこの記事を、秋葉原中央口のマクドナルドで書いているが、彼らはまだ、この付近に潜んでいるのだろうか?

 それとも、伝説の空手家でも探しに出かけたのだろうか?

 謎である。

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