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2007/07/27

640ギガだぞ

 ヒョイと320×2=640ギガ分突っ込んだだけで安定しているのが助かる。大量のデータが扱えないと回らないので、こういう増設は必須なのだが、この値段でこれだけ増設出来れば満足というものだ。

 iMacにハードディスクを増設した。
といっても、内蔵HDDベイに簡単に増設と云うわけにはいかないので、外付け。

 前に買ったUSBのHDDが、どうやっても1GBを越える大きさのデータをヒトカタマリとして転送しようとすると、途中で転送エラーを起こすというトンでもない製品だったので、USBは信用出来ない。……ということで、FireWire400接続。だが、最近ではe-SATA規格がババ〜っと普及して来て、高速化したUSB2.0やターボUSBとe-SATAに押されて、今年頭ぐらいからFireWire接続機器は日に日に店頭から姿を消しつつある。今が量販店でFireWire機器を買う最後の機会だろう。

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2007/07/21

電車の女たちだぞ

 ある企業の業績を纏める本に携わらせて貰っているため、最近は、週5日ペースで飯田橋まで通勤している。
 で、木曜日は熱を出して午前中寝込んでおり、5時の会議の前に一仕事出来るように4時到着を目指して出勤。金曜日はその無理が祟ったか、一日一夜ずーっと、寝て、胃に物を入れて医者で貰った薬を飲んで、水分補給して、また寝る……というのを繰り返していた。

 抗生物質と云うのは偉大だねぇ。リリンの文化の極みだね。ちゃんと医者の薬を飲み続けると、治って来るもんだねぇ。昨夜まで、まだまだ咳が止まらなくて喉から血が吹き出しそうな勢いでシワブいていたんだが、真夜中にげほげほやったのを最後に今朝は随分とオトナシい。このまま薬が無くなるまで飲み続けると良くなっていて欲しいものである。

 で、木曜日は午後出勤だったんだが、京浜東北線に乗っていて思った。つくづく、電車って人間観察の場だわねぇ。面白い人物を立て続けに見た。

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2007/07/18

動いて来るぞ

 「じゃあ、ロンドンにさからった都市は片っぱしから焼きつくされてしまうんですか? そんな力を手にしたからには、マグナス・クロームはもうこわいものなしだ!」
ペリパテタイアポリスの商人

 『移動都市』フィリップ・リーヴ/安野玲 訳(東京創元社 創元SF文庫 ¥940+税)

 トム・ナッツワーシーは、ロンドンに住む少年。史学ギルドの三級見習いである。
 彼の住むロンドンは、歴史深い街。約千年前の最終戦争「60分戦争」の後に地殻変動が続き地上の都市を維持することが不可能になりつつあった時代に、巨大なスチームエンジンとキャタピラを着けて最初の移動都市となり、都市淘汰主義(ダーウィニズム)時代の端緒を拓いた由緒正しい文化的都市である。
 都市淘汰主義。それはまさに、ダーウィンの淘汰主義(ダーウィニズム)を移動都市同士の関係に取り入れ、適者生存と資源の有効活用を可能とする、この時代の文明の様相そのものであった。“狩り場”と呼ばれるユーラシア大陸中西部で、大きいものが小さいものを狩り、その資材や人材を自分のものとして都市を拡大する。さらにそれをもっと大きい都市が狩る……という移動都市の時代は、およそ千年続いている。その間に、豊かな都市が幾つもの衛星都市を作り、それを付き従えて艦隊のように行動することもあったし、賊が小さな都市を乗っ取って海賊都市として、周囲の弱小都市を次々に襲うこともあった。
 しかし、移動都市同士の食い合いを否定し、地上に住む野蛮人たちの「反移動都市連盟」もある。その中核は、天山山脈の要塞都市バトモンフ・ゴンパに護られた大陸の東端にあって、この素晴らしき都市淘汰主義に対する策謀を巡らせている国シャン・グォだ。

 ある日トムは、小さな都市を捕獲せんとしていた時に、職場放棄してお祭り騒ぎの見物に出かけ、その罰として捕獲した都市を解体するロンドン下部の“ガット”へ派遣された。工学ギルドの連中が、大観覧車ほどもある巨大丸鋸で捕獲都市を引き裂き、分解してロンドンの一部とする作業の中で、栄えあるロンドンの餌食となった哀れな都市の後世に残すべき美術品の数々を、ガラクタとして処分し火炉にくべてしまわぬように、解体作業を監視するという、重要だが忌むべき仕事を罰として与えられたのだ。
 ガットは、下級スラムの労働者や、刑務所の服役囚が働いている臭くて、暑くて、恐ろしい、およそロンドンの一般市民が赴くことは無い場所なのだ。
 しかし、尊敬する史学ギルド長サディアス・ヴァレンタインと同道出来ると知り、トムにとってはバラ色の時に変わった。しかも、ほぼ同い年のヴァレンタインの娘、キャサリンも同道していた。ロンドンでもトップクラスの令嬢でありながら、トムを見下すどころか、同格の友人として扱おうとするこの天真爛漫な美少女に良い所を見せたくて、トムはますます張り切っていた。

 だが、そこで事件は起こった。

 捕獲された都市を解体した資材がロンドンの建設に使われるように、捕獲都市の市民は職種や技能・階級などに応じて、ロンドン市民としての立場と生活の場を与えられる。その審査の列に並んでいた一人の少女が、唐突にヴァレンタインに斬り掛かったのだ。
 トムが少女に飛びかかって、すんでの所でヴァレンタインの命を救った。逃げる少女を追いかけたが、ダストシュートから市外に逃げられてしまう。このダストシュートはロンドンのキャタピラ群の間を縫って火炉の燃えかすを投棄するための物だ。転がり方が悪ければ地表に出た直後にキャタピラに踏みつぶされる危険な脱出路だが、追いつめられた少女は躊躇しなかった。「あいつ(ヴァレンタイン)に聞きな! ヘスター・ショウになにをしたんだ、って!」と言い残し、ダストシュートに飛び込んだのだ。
 追いついて来たヴァレンタインに事の次第を説明するトム。すると、ヴァレンタインは「ヘスター・ショウ」という名をトムが口にした途端、彼をダストシュートに突き飛ばした。

 訳も判らぬままロンドンを追われたトムと、謎の少女ヘスターの冒険は、ここから始まる。



 はい、ここから先、ちょっち、ネタバレしますよ!



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2007/07/16

たいふーんふぁみりーずぶるーすかい だぞ

 たいふーんふぁみりーずぶるーすかい! (訳「たいふういっかのあおいそら」)

 関東は朝になってモノ凄くよい天気。昨夕は日が暮れる直前まで雨がまだ少し残っていたし、まだまだ雲も多かった。が、今朝は空のくすみが洗い流されたように陽光が鮮烈で、白雲と青空のコントラストが綺麗だ。

 いかにも夏の始まりという雰囲気。

 流石に直撃ではないので、関東のスモッグを根こそぎ洗い流すとは行かなかったようだが、体感、1割程度に軽減してくれたように思う。陽光の透き通り方が常日頃と違う気が居る。
 有り難いことに台風は、名古屋から東京に掛けての東海道沿岸ではずっと海上数十キロ〜約百キロの沖を通っていったそうなので、直接上陸した地方と違い、東海道新幹線は人間の煩悩の数だけ運休したそうだが、人的被害・物的損害も少なかったようだ。

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2007/07/15

腹が立つ電話だぞ

 連休中日の日曜日、昼寝三昧の神北の耳に電話の音が……。

 「……再来週参院選挙があるのを知ってますか?」

 「……そのとき出来れば自民公明に入れるのを止めてもらいたいんですわ」

 「……私たち共産党です」

 名乗りもせずに、まず用件を言うのが共産主義なら、社会に出んな。もっと『学習』し直して来い。……と思いつつ、「まあ、自公には、いちどお灸を据えんといけませんからねぇ、頑張って下さい」と適当に相づちを打つ。
 相手は、60年安保に血道を上げ、以降就職して組合役員を歴任し、退職した今は選挙で党にご奉仕という感じの年配男性。

 「……お灸を据える、おお、あんた、いいこと言うね」

 「……そうだよ、お灸を据えないといかんのだよ。だから我々はね……」

 なんか、嬉しくなったんだろうな。地が出て来た。自分たち高等知的階級が、無知蒙昧な民衆を善導してやるというつもりで、上から見下ろして電話を掛けて来る共産党の地が。
 
 以降、5分近く、他党はいかに十把一絡げの悪で、共産党だけが如何に素晴らしいかのご高説を、こちらの相槌も無いまま滔々と語り続け、挙げ句は……。

 「……民主党にだけは勝たせたくないんだよ。選挙区候補で民主党に1票入れるなら、比例区で共産党で一票入れて欲しいんだなぁ……」

 なんだか鬱陶しいなぁ、共産主義者って。選挙活動をすればする程入れたく無くなるこの厚かましさ。消えてくれないかなぁ、俺の周りから。

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2007/07/12

みんなが待っていたぞ

 いや、何の話かと云うと、かの名作時代劇『素浪人月影兵庫』の全130話中第27話目、第一期分26話の人気を受け、終了の3クール後に再開された第2シーズン第1話(1968年1月7日放送)のサブタイトルが「みんなが待っていた」だったのだ。

 近衛十四郎(月影兵庫・花山大吉)と品川隆二(焼津の半次)の二人がなんだかよく目的が判らないさすらっているような、だらだらと、どこに向かっているのかさっぱり判らない旅を延々と続ける時代劇の金字塔、『素浪人月影兵庫』と『素浪人花山大吉』。我々昭和30年代半ばに生まれた世代にとって、最初に「面白い」と夢中になった時代劇は、たぶんこれか、『てなもんや三度笠』だろう。
 しばらく開いて1973年には『素浪人天下太平』・『いただき勘兵衛旅を行く』という、近衛十四郎が佐々木剛(ご存知ライダー2号、一文字隼人)や目黒祐樹(ご存知(実写版)ルパンIII世)と組んだシリーズもあったらしい。

 詳しくはここを見てちょ!

 で、何で突然『素浪人月影兵庫』かというとだ。こういう事だ。

 さすが倅、似て来たなぁ……。ワクワク。

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2007/07/09

足とおアシが不安だぞ

 今年は、開催が遅いものの、そろそろ、2ヶ月を切った今年の第46回日本SF大会Nippon2007。7月からの値上げの前に滑り込みで申し込んだので、やっとこの週末にプログレスレポート(既刊は2005年8月の1号から2007年の4月までに発行された5冊)が届いた。

 で、プログレスレポートを読み、洩れたデータの確認のため公式サイトにもアクセスしてみたんだが、うーむ。ちょっと、暗澹たる気持ちに……。

 時間の予定が全く立たないのだ。特に、横浜入りと帰路。

 なぜかというと、ちゃんとしたタイムテーブルが発表されていないから。

 

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2007/07/06

考える基礎能力が足りないぞ

 あまりのズサンさに唖然となった話。

 読売ONLINEの2007年7月6日の記事『いじめ自殺校外でも見舞金、遺族要望に支給制限を撤廃』は、呆れ返るばかり。

 学校での災害や事故などで児童・生徒が死亡した場合に支払われる「災害共済給付制度」の死亡見舞金について、文部科学省は5日、6日付で省令を改正し、いじめが原因と認定されたすべての自殺を支給対象にすると発表した。これまでは、自殺した場所が自宅など学校外だったケースは対象から外されていたため、遺族が見直しを求めていた。過去2年間の「いじめ自殺」にさかのぼって適用される。

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2007/07/04

Illustratorの実力を探るぞ

ダイアログ
バージョンダイアログ
 Illustrator 形式での保存時のオプション内にあるバージョン選択メニュー。ちゃんと日本語が使える最古の形式Illustrator3形式までサポートしている。

 Adobe Illustrator CSを導入したとき、一番嬉しかったのが豊富に増えた機能だったのは言うまでもないが、一番困ったのは、古いIllustrator形式での書き出しがうまく出来なくなったことだった。
 我々の商売は、印刷用のデータをIllustratorで作ることだから、どんなに多くの機能がついていてどんなに便利に凄い図版が描けても、編集作業で使うソフトに乗らないファイル形式では話にならない。それ以上に困るのが、データが編集ソフトになんとなく乗りはするものの、どうも不安定で、表示が崩れたり印刷から消えたりする、しかもそれがよく判らない理由で起こったり起こらなかったりする場合だ。
 ま、大昔はプリントアウトして持っていったものを印刷所で写真製版したりしていたから、ファイル形式とか、何のソフトを使っているなんて事は全く関係なかったが、今の出版業界では、Illustrator図版はこのソフトとバージョン、そして使用フォントが何より重要だ。

 ところが、このCS(最初のCreativeSuite、ここでは判り易くCS1と呼ぼう)のIllustratorでは、文字関係の制御方式をより自然な日本語印刷文化に合わせる為に、大幅にいじくった。そのため、Illustrator10とか、当時まだデファクトスタンダードだったIllustrator8形式等の旧い形式に無理やり吐き出そうとすると文字組が崩れるため、それを避けるために文字を一文字ずつバラバラに位置決めしたり、あげくの果てはアウトラインを取って絵としておいたりすると云う、一種涙ぐましい、しかし、誰のためにもならないようなおせっかいな仕様になっていた。

 おかげで、Illustrator CS1の便利な機能を使って好きに作った図版を、それと同じぐらいの時間をかけて、文字をコピー&ペーストでエディタに移し、文字をすっかり空にして、旧バージョン形式で保存。旧バージョンのソフトで開いて、ひとつずつエディタから戻して行くと云う、ちょっと気の遠くなるような面倒くさい作業を強いられた。

 前回のCS2へのバージョンアップを諸般の事情で見送ったので、神北にとってこれは、それ以来3年半(4年弱って云っても良いかな)不満に思い続けていたIllustratorCS最大の弱点だった。
 それが、なんとか解決している。これは助かった。

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2007/07/03

環境整備だぞ

 先週、Adobe Creative Suite 3 Design Premium を買った。……というか、CS1→CS3のバージョンアップなんだが、仕事で周りのバージョンと合わせる要があったりして、結局CS2を抜いたので、ほぼ4年ぶりのバージョンアップということになった。

 新しいIllustratotは、……ま、なんか、やっぱりIllustratorはIllustrator。そうそう変わるということは無い様子。しかし、周囲は大きく変わった。

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