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2007/09/25

飲まないけど飲み物の恨みだぞ

 自由民主党の総裁が交代した。このまま、首相の交代、組閣、新首相の下での新内閣スタートということになる。……だろう。ま、自民党が多数与党である以上、既定路線である。

 今回の総裁選……ということは、事実上日本の宰相を一政党の中で選んでいるという、やはり、いつか解決すべきではないかと思わせる矛盾を孕んだ日本の首相決定システム……
は、事実上、ローゼン閣下こと麻生太郎氏と、忍者ハットリくんこと福田康夫氏の、一騎打ちとなった。他の候補が居たのか居なかったのかもよくは知らない。

 で、福田氏が選ばれ、すぐに日本の首相になる。

 街の声(なんてモノは基本的にマスコミの胸先三寸でいかようにも切り口を帰られるものではあるが……)は、概ね好ましい結果と見ているようだ。

 だが、福田氏と云えばしばらく前の第三のビールへの課税UPのときに、「庶民のささやかな楽しみまで奪うのか」と食い下がるマスコミに、「ボかぁ、そんなもの飲んだこともありませんから、フフンっ」と小鼻を広げて笑ってみせた人である。

 いや、お坊っちゃまが、庶民の安酒や、庶民の駄菓子や、庶民の居酒屋のよく判らないツマミや、庶民の総菜屋のなんだかとっても安くて量の多い謎のポテトサラダの味を知らなくても良いさね。でも、小鼻を広げてフフンっはなぁ……。オイラは酒が飲めない下戸だけど、なんか無性に腹立たしかったなぁ。

 「お父様は、もうちぃっとお品の良い政治家でしたわよ」と思ったことを、ちょいと思い出した今日この頃。

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2007/09/23

みなさんホント身体だけは大事にしてもらいたいぞ

 この所、友人が体調を崩したという話が多い。

 夏の盛りを越えた頃、古くからのSF仲間であり、ライターとしては大先輩、そして、通風仲間であるN氏が、「喰らった」。通風の経験者ならば、「喰らった」という言い方がどのぐらい正しいか判ってもらえると思うが、まさに「(いっぱつ)喰らった」というのが相応しいのが、この通風の発作である。
 幸い、何度も発作を経験し、手慣れたN氏のこと、初心者が甘く見てやってしまうような、長引かせる行為を避け、早めの治療と養生を心がけ、もう随分良くなったようだが、やはり、1ヶ月近くなんだかんだと尾を引くこの病気はタチが悪い。

 高校時代からの友人で、初期から日本に世界SF大会を呼ぶべく動いていたワールドコンスタッフのM君は、活動を認められてフォレスト=E=アッカーマンから活躍したファンダム人に送られるビッグハート賞の受賞者に決まっていたが、先日の横浜の大会に現れなかった。
 先週、帰省した折に話してみて始めて知ったのだが、7月頃、体調が悪い、疲れが取れないと医者に行ってみたところ、4月の定期検診では全く普通だった血糖値が380。急性糖尿病としてしばらく入院したという。さすがに退院直後の養生期ということで、大会参加は諦めたらしいのだが、「いやー。会社に行かずに一日中大会のために時間を使えるから、ラッキーで……」とか言っていたが、そーゆー事じゃネーダロ! とにかく、養生してくれ〜!

 とかいっていたら、金曜夜、第28回日本SF大会ダイナ★コンEXのスタッフであり、FSF(ニフティサーブSFファンタジー・フォーラム)の仲間でもあったO君が仕事の立ち回り先で倒れ、緊急入院というニュースが伝わって来た。脳内出血は手術により取り除かれたらしいが、出血で圧迫された脳の損傷度合いはよく判らず、土曜夕刻現在まだ意識も無い模様。
 何とも心配である。

 このご時勢、身体だけは大事にしたいものだ。

■■■■ 続報 ■■■■

 3人目のO氏、日曜午後の情報で、意識を回復とのこと。まだまだリハビリを含め先は長いと言うものの、ちょっとホっとした。

 早う復帰して下さい。

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2007/09/14

甦る古代の厄禍……だぞ

 恐ろしいことでございます。
 はるか昔、まだ世界が随分と小さかった頃、一つの呪いがこの世に生を受けたのでございます。しかし、勇者ノートンに率いられた人々は勇敢に戦い、その呪いを封じ込めることに成功しました。

 禍いの呪いよ、厄禍の長よ、破壊の王の先触れにラッパを吹き鳴らす者よ、永久に眠れと人々は祈り、その呪いは永久の眠りに就いたのでございます。いえ、就いた筈でした。しかし……。

 ITmediaエンタープライズの2007年9月14日の記事『過去のフロッピーウイルスがVista PCに感染』にちょっと気を引かれた。

最新のWindows Vista搭載PCに感染していたのは、フロッピーで感染する1994年のウイルスだった。

 ドイツで販売されたWindows Vista搭載PCに、1994年のフロッピーウイルスが感染していたことが分かり、メーカーが対応に追われているという。セキュリティ企業のMcAfeeがブログで伝えた。

 それによると、ウイルス感染が見つかったのは、ドイツのディスカウントストアで販売されたMedionのノートPC「MD96290」。問題のウイルス「Stoned.Angelina」は、フロッピーディスクのブートセクターに感染するが、特に悪質な機能は持っていないという。1994年といえば、まだウイルスは数えるほどしか存在せず、印刷版のウイルス辞典に説明が載っていた時代だ。

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零号の初号だぞ

 神北は、地図屋なので、地図を書くのは当たり前。で、その地図の多くは、書籍に使われている。が、たまには珍しい使われ方をするものもある。
 じつは、映画のプロップ用の地図を頼まれたのである。確かもう3年も前のことだ。で、苦心惨憺して地図を書いた。ま、書いたというよりは、ほぼ70年前の原図を再現というべきだろう。

あると

 旧海軍トラック錨地、大日本帝国南洋の要石たるこのトラック諸島全体の海図を、昭和30年代の修正版海図を元に、太平洋戦争当時海軍が使用しているの海図として、再現した。
 とはいえ、プロップがどこぞに流れて歴史をゆがめてはいけないので、実は一つ細工がしてある。最下部の細かい字で原版発行からの改変を逐一記述してある所の、原版発行責任者(もちろん、海軍水路部が作っているのだから、総責任者は海軍大臣である。)の名前が、「林家しん平」となっているのである。

 そう、依頼主は落語界の中堅所にして特撮映画の自主制作でもつとに知られる林家しん平師匠。故林家三平門下の噺家さんで、1990年に真打ちとなり、古典・新作の研鑽の合間を縫って様々な面白いことに手を出しておられる、落語界屈指の面白人間のお一人。

 このたび、長い苦心の日々を終え、ついに、この地図の使われた映画『深海獣零号』の初号試写が行われることになった。制作会社インターメディアの担当者からお越し下さいとのお誘いのメールを頂戴する。もちろん行きますとも、行かいでかい!

 五反田のイマジカの第2試写室をほぼ満席にして集まった関係者を前に、まずは、しん平監督の挨拶から、上映はスタート。

 「云っときますけどね。これは、落語家が作った怪獣映画ですから、ゴジラやガメラと同じ厳しい目で見ちゃいけません! んで、終わったら、みんなで拍手と! あの、これは仲間内のお披露目であって業界試写じゃないですからね。業界試写によくある、終わった途端にみんな無言で下を向いて立ち去るってのはやめて下さい。ありゃ、関係者ヘコみます。宜しいですか、くれぐれも是非、盛大なる拍手をお願いしますよ……。」

 当然、満場割れんばかりの拍手である。

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2007/09/10

ワールドコンを思い返すぞ

 もう、大会の閉会式から一週間目が来てしまった。第65回ワールドコン(世界SF大会)/第46回日本SF大会 Nippon2007の感想を、そろそろ纏めて書いておこう。
 今回の大会は、その萌芽の頃、井上博明実行委員長と会い、スタッフに誘われたことがある。だが、「知恵はいいから手を貸して欲しい」と云われ、この年になって手だけを動かす気にはなれず、外から見ていることにした。

 とはいえ、全く何もしないと云うわけでもなく、2003年から始まったシール企画を、この2007年のスタッフ・トレーニングとして行なわれた2005年のハマコン2に持ち込んだり、大会の雰囲気造りに協力する気満々だった。ハマコン2に関しては事前準備の『なんだか細かくて大変だぞ』から感想をまとめた『ギブミーギブミーだぞ』あたりまで、この神北情報局の2年前の記事を読んでもらうのが宜しかろう。

 この書き込み群の一つ『『ガンダムが好きだから』だぞ』に私はこう書いた。

 ただ、2007年のワールドコンを目指す予行演習である2005年に、こういう実行委員会がイベント開催を甘く見た事のツケのようなミスが噴出して良かったと考える、前向きな思考法もある。もちろん、今から実地で試す機会はない訳で、それだけ、よほど精緻なシミュレーションが必要にはなるのだが、実行委員会、特に企画局、更に直接企画を担当するスタッフは、このことを真摯に受け止め、二年後のために今後、対応していただきたいものである。

 このハマコン2で我々シール企画は、大会側企画担当者の池田くんから許可を得て、事前設営を行なっていた所、大会幹部I氏から「この場所は明日朝から借りる部分やから、作り込みは止めてくれ」と注意された。池田くんはちゃんと事前に会場側と連絡を密に取り、うちの企画は事前構築に時間がかかることを説明して許可を得てくれていたのだが、池田くんからの報告を受けて失念していたその幹部I氏は、こちらの説明をまるで取り合わず、「許可してへん」「認められへん」の一辺倒。
 「機材規模が大きいから前日から用意しないと当日開幕一番は間に合わない」と説明したが、「別に構わんよ」の一言。
 「大会側担当者から正式に許可を頂いているのだから、まず大会内で確認・調整してから言って来て貰いたい」というこちらの言い分に対しては「その担当者は誰や?」とこちらに聴く始末。大会幹部、しかも企画部門の総責任者が、部下の割り振りも把握していない模様。
 このとき、別の実行委員会幹部I女史から「事前に企画者に入ってもらっているMLでそれを告知している、あなたはそれを覗いていないのか?」と叱責されたことも未だに謎だ。後に池田くんに聞いた所、「そんなMLはありませんよ」とのこと。我々SEALSは、在りもしないMLの所為で攻められたのか?

 この時は、通りかかった池田くんが、その場で会場の担当者に連絡を取り、許可が出ていることを再度確認し、この大会幹部二人に説明してようやく事無きを得たが、場所を用意してやっている企画をやらせてやっているという意識の滲み出る、企画持込者をずいぶんと下に見る態度に、その場に居たもの全員があきれ果てた。

 ちなみに、許可が下りていることが判ると、この大会幹部二人は「あ、そう」とあっさりと帰っていった。結局、唯一部内の連絡ミスを詫びてくれたのは、被害者と云っても良い立場の池田くんだった。しかし、もちろん「謎の在りもしないML」の件は謎に包まれたままである。
 その後も大会の都合で閉会式にほとんど時間が貰えなくてシール大賞の部門を削り込む等の色々な目に遭いつつ2005年大会が終わった後、シール企画の藤澤代表は2007年の参加断念を決意し、私も賛成した。今考え直すと、それでもワールドコンなのだから、やれば良かったかもしれないという気もするが、装置産業であるシール屋さんを運営するために、5日間一定量のスタッフに身体を空けてもらったり、機材を管理したりしながら、同じ人たちが運営するコンベンションにもう一度企画参加しなくて良かったような気もする。

 さて、それから2年。プレ大会から本大会に向け、実行委員会はどう動いたのだろうか?

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2007/09/07

星雲賞を刷ったぞ

星雲賞の賞状2007年版

 ここ数年、星雲賞の賞状は神北が作っている。昨年までは、星雲の名の通り、NASA発表の星雲の写真を使ったりしていたのだが、今年は世界大会ワールドコンと日本大会の同時開催のため、より「和」を強調したデザインが良かろうということで、上の『星雲賞』と書かれた有翼神獣型の飾りと文言をそのままに、背景画を一新した。(有翼神獣型の飾りも、背景に会わせて色を微調整している。)
 絵柄は、いろんなものを組み合わせようかと想ったのだが取り敢えず、自分の写真ストックの中で、一番和のテイストが出ているのが信州の有明山神社の彫り物だったので、それを使わせてもらった。この彫り物は立川流の清水虎吉・山口灌之正の作だそうな。それと右下に、今年のSF大会会場のパシフィコ横浜を配した。さすがに色は、文言が映えるように青系統に沈めているが、絵的には触っていない。なかなか凄い龍が雲に乗っている構図。
 写真の真ん中の抜けている所に、各章項目と受賞作・受賞者、文言本文が入る。

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2007/09/05

ワールドコンだぞ

 先週木曜日から今週月曜日まで開催されていたワールドコンNippon2007のレポートを上げておこう。
 まずは、フォトレポートだ。

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