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2007/09/14

甦る古代の厄禍……だぞ

 恐ろしいことでございます。
 はるか昔、まだ世界が随分と小さかった頃、一つの呪いがこの世に生を受けたのでございます。しかし、勇者ノートンに率いられた人々は勇敢に戦い、その呪いを封じ込めることに成功しました。

 禍いの呪いよ、厄禍の長よ、破壊の王の先触れにラッパを吹き鳴らす者よ、永久に眠れと人々は祈り、その呪いは永久の眠りに就いたのでございます。いえ、就いた筈でした。しかし……。

 ITmediaエンタープライズの2007年9月14日の記事『過去のフロッピーウイルスがVista PCに感染』にちょっと気を引かれた。

最新のWindows Vista搭載PCに感染していたのは、フロッピーで感染する1994年のウイルスだった。

 ドイツで販売されたWindows Vista搭載PCに、1994年のフロッピーウイルスが感染していたことが分かり、メーカーが対応に追われているという。セキュリティ企業のMcAfeeがブログで伝えた。

 それによると、ウイルス感染が見つかったのは、ドイツのディスカウントストアで販売されたMedionのノートPC「MD96290」。問題のウイルス「Stoned.Angelina」は、フロッピーディスクのブートセクターに感染するが、特に悪質な機能は持っていないという。1994年といえば、まだウイルスは数えるほどしか存在せず、印刷版のウイルス辞典に説明が載っていた時代だ。

 うーむ。なんっちゅうか、太古の呪いの封印が解かれたとしか言いようが無い。というか、「フロッピーのブートセクターに潜む」ウィルスが、どうやってVistaマシンにまで流れていけたのかは謎らしい。1994年。1993年に発売されたWindows3.1の全盛期。Windows95はまだもう少し先の頃。マシンのメモリも増え始めていた頃。AppleがPowerPCへ以降を果たした年。

 生物で置き直すと、漸く陸に上がった頃か、ほ乳類が現れた頃か……。ともかくとっても昔。たぶん、この頃日のウィルスに怯えていたマシンは、ハードディスク容量もメモリ容量も、現行のモノの1/100か、もっと小さな小さなものだった筈。

 そのころのウィルスが、悪さが出来るかどうかは別として、まだウィルスとして「生きていらわれた」事に感心。

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コメント

問題の温暖化で、南北の氷がどんどん解けて、その中から未知なる微生物などが発見されているというニュースを見たことがあります。
「それってやばくね?」とか思ったのですが、このお話と思わずダブってしまったです。(^^;A

投稿: かざま | 2007/10/12 16:37

かざま さま

 うーむ。ヤバいのか、生物の進化から取り残された氷付け細菌など現代の生命体の前ではさしたる悪行も働けんのか、そこのところが知りたいですねぇ。

投稿: 神北恵太 | 2007/10/12 16:57

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