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2007/10/02

酔っ払い共の乗換駅だぞ

 2007年9月30日の日曜日は、シール企画の有志による打合せ。今年の日本SF大会ではお休みを頂き、久しぶりの一般参加者としてゆっくりと羽を伸ばしたシール企画の面々だが、来年に向けて早くもウォーミングアップを開始したというトコロ。
 昼過ぎに新宿南口に集まって、西口側のカラオケ館。机はあるし、防音とはいわない(隣の歌が漏れ聞こえて来る)が、こちらがどんなに議論を白熱させても気にする必要は無いし、注文すれば直ぐに飲み物を持って来るし、10人ぐらいまでなら特に予約も要らない上に部屋数もかなり豊富。こういう打合せ場所があると、ルノアールの貸し会議室マイ・スペースとかは、徐々に要らなくなるよなぁ。

 で、夕方に終わってから、何人かで新宿をぶらぶらしながら、馬鹿話。結局、9時頃に最後の河岸だったバーガーキング新宿店を出て解散。

 その帰り道、埼京線を赤羽で定期のある京浜東北線に乗り換えた神北は、列車に乗った途端、あきれ果てた。

よっぱらい

 わっ! 三列シートをフルに使って寝コケてるよ、この人! 日曜とはいえ、まだ夜の9時半頃。結婚式帰りか何かなのかなぁ礼服をグッチャグチャにして眠り惚ける見事な酔っ払い。
 この垂れ下がった左手と放り出された傘を見てくれ。写真では判り難いかもしれないが、20代半ばと思しきまだ若いアンちゃん。お土産の寿司折を持ってないことが悔やまれるほどの酔っ払いっぷりだ。

 赤羽を出た京浜東北線は、川口・西川口・蕨と来て、南浦和へと到る。運悪くこの列車は南浦和止まり。しかも、この後、折り返さずに回送される便だった。終点のアナウンスが流れたが、アンちゃん、気がつく素振りもない。どんな呑みかたをしたのやら。まあ、オイラも昔は、宴会帰りに近鉄名古屋線で、津新町と名古屋の間を1往復半した事があるので、人のことは言いたくないが……。

 他の乗客がみんな降りた後も、アンちゃんは寝コケて居たが、人が降りてみて気付いたのだが、この車両の酔っ払いは兄ちゃん一人ではなかった。そのうち、降車確認で、駅員が列車内を進行方向側(大宮側)からやって来る。この駅員、まずはこのアンちゃんより手前にいた、品行方正に両手を膝の上に置いてちんまりと座りながら眠り込んでいたオジさんを起こす。「終点ですよ、この列車は回送になります。御降り下さい」
 と、品行方正オジさんを起こしている駅員さんの後から、ドリフのコントみたいにあちこちにぶつかりながらふらんふらん千鳥足で歩いて来る爺さんが……。いや、ドリフのコントというよりは、リビングデッドものの映画だなこりゃ……。右に左にフラフラと歩きながら、壁に手をついたり身体ごとぶつかっていったりしながら歩いている。
 やっと起こされた品行方正オジさんと、ゾンビ爺さんに再度、車両から降りるように言って、駅員は遂にアンちゃんの所へ。「終点です! 降りて下さい!!」呼べど叫べどアンちゃんは一行に起きない。と、反対側(東京方向)から、もう一人の駅員がやって来る。二人掛かりで声を掛けるが、アンちゃんは手を振ってうるさい、あっち行けのゼスチャーを一度しただけ、そのまま眠り続けている。

 ついに実力行使に出た駅員は、二人掛かりで足を降ろさせ、上半身を起こして、両肩を抱えて持ち上げようとする。と、そこに、さっきの品行方正オジさんがやっと追いついて来る。なんで酔っ払いって、「降りてくれ」と云われた列車の中を移動したがるんだろうね?

 品行方正オジさんが物珍し気に酔っ払いの介抱をする駅員二人の作業を覗き込んでいるが、きっと鏡をのぞいても、同じぐらい面白いものが見れるぞ、オジさん。で、なんとか腰の全く立ってない酔っ払いを二人で抱え上げようとした所を、品行方正オジさんのさらに後をあちこちにぶつかってはビリヤードのクッションボールのように方向を巧みに入れ替え、腰から上の上半身をフルに使ったAMBACで方向を調整しながらゾンビ爺さんが、ついに列車のドアが開いていることに気付いたのか、ホームに降りようとし…………て、列車とホームの間にあしがハマり込んでしまう。幸い、足が入る程度の広さで、身体までは落ちていかなかったので、駆け寄り、引っ張り上げようとしていたら、一旦アンちゃんを放ったらかして飛んで来てくれた駅員さんが、まずはゾンビ爺さんを抱え上げて足を抜き出し、すぐ先のベンチに連れて行ってくれた。ついで、眠りこけアンちゃん、最後に品行方正オジさんも、とりあえず、ホームのベンチに座らせた。

 なんとか酔っ払いトリオを列車から追い出した駅員さんは、手に持ったランプでホームから、列車の前と後に降車確認の合図。列車はやっとドアを閉め、発車して行く……。

 と、残されたのは3人の酔っ払いたち。遠くから見ていただけなので、会話内容までは聞こえなかったが、身振り手振りが大きいので、何となく意味が想像出来る。

「オイ、アンちゃん、ここぁどこの駅だい?」
「さあぁ、ボクにゃ、なにがなんだか……」
「何で俺たち、ホームのベンチに座ってんだか、あんた知ってるかい?」
「そんなこと、どーでもいいよぉっとぉぉ。でぇも、こっから先、どーやったらウチに帰れんだろーなー」
「たぶん、向こうのホームらしいっスよー」
「……ったって、渡回廊まで、階段なんざァ昇れるかっちゅんだ、ちくしょーめー」
「あー、この駅、ぐるぐる回るよなァ……」

 なんだか、多分、全く見ず知らずの酔っ払い3人だと思われるのだが、妙に3人で話し込んでいる(ように見える)のだ……。もちろん、お互いが相手の言葉を何か一言でも聞いていたかどうかは、怪しいものだが。

 このあたりで次の大宮行きの列車が来たので、ホームで待っている客はみんな乗っていったが、3人の酔っ払い達はどうも話に夢中で、列車に気付いていないみたいだった。彼等は一体どうなったのであろうか……。ま、消息は、知りたくないが。

 ちなみに、一つ先の浦和駅では、何人もの駅員が何かを探して走り回っていた。ドアが閉まる直前に聞こえた駅員同士の会話「居ないぞ、乗ってないぞ!」「どこ行ったんだ?」こちらも、なぁんとなく気になるなぁ。

 ビアガーデンシーズンはもう終わったし、年末年始の宴会シーズンにはまだも〜チィと間があるこのご時勢。いまからこれだと、シーズン到来が恐ろしいなぁ……。

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コメント

この人とそっくりな人を京浜東北線蒲田行きの終電車で見かけました。持っていた傘もそっくり。
蒲田で降ろされて、池袋はどっちだと言っていました。

投稿: 池田武 | 2007/10/02 19:33

池田武 さま

 ひぇ〜。あれが10時ぐらいだから、終電ということは、彼は、南浦和でしばらく酔いつぶれていたか、もしくは南浦和←→蒲田を1往復半ほど行き来したか……。

 周りに、品行方正オジさんとゾンビ爺さんは居ませんでしたか? (^_^;)

投稿: 神北恵太 | 2007/10/02 19:40

 世の中、広いのか狭いのか、もしかしたら他のブログでも紹介されている「有名人」かも。

投稿: ふるき | 2007/10/02 20:55

ふるき さま

 筒井康隆さんの「俺に関する噂」ですねぇ、こうなると……。

投稿: 神北恵太 | 2007/10/03 00:53

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