血を吐きながら続ける哀しいマラソンだぞ
もはや、「それは血を吐きながら続ける哀しいマラソンですよ」としか言いようが無い。そう、昨今の軍拡競争のことである。
そもそも、「哀しいマラソン云々」というのは、テレビ特撮番組『ウルトラセブン』劇中のセリフ。今からほぼ40年前の1968年3月31日に放映された第26話『超兵器R1号』で、モロボシダンが新型爆弾の開発と実験をすすめる地球防衛軍の姿勢を評した言葉である。既に40年も前に発せられたこの言葉が、何変わること無く今も必要とされるとは、地球人類とはなんとも悲しい生き物だろうか。
ちなみに、先日牛丼タワーで行われたホームパーティーで、「ゲロを吐きながら続ける悲しいマラソン」という話をしたが、これは「少しの酒でも、飲んでから走れば良くマワる」という飲み方を戒める警句である。似ているが、使い方を間違えないように。
さて、見てほしい。これが2月7日に発表された中国製の新型ミサイルである。
射程は前世代機と同じ7.5メートル。しかしこの機種は改良点として、投射機と制御器の間をワイヤレスに結ぶことにより、4.5メートルの遠隔操作を可能とし、合わせて12メートル向こうの目標を攻撃することが出来る。これを導入した陣営は、オフィス内で絶大な支配力を得ることだろう。まさにオフィスに於ける覇権である。たとえ身分は派遣でも覇権である。
ちなみに、ワイヤレス部分は、形状から見るにIR(インフラ・レッド、赤外線)通信で、さらに、赤外線としては長距離を繋ぐためか、効率よく赤外線を集めるためと思われる白いパラボラが付いている。そう、パラボラ兵器なのだ。
恐ろしい中国の兵器製造技術!!
また、これとともに、もう1機種、恐ろしい派生兵器が発表されている。まずはリンク先の記事を見てほしい。
こちらは、有線型機種からの派生だが、なんとこのミサイル投射機、USBカメラによる照準システムを搭載しているのだ。操手はパーテションの掩体壕に身を潜めたまま、モニタ上でカメラ映像を視認しつつ投射機の照準を操作して、目標を自在に定めることが出来る。唯一今知られている欠点は、貴重なUSBソケットを2つも使ってしまうことではあるが、そこは更なる軍拡でUSBハブを導入して凌いでいただきたい。
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コメント
この種の玩具、たしか自爆スイッチとかザップ音だけ出るボタンとかいうのが始まりじゃありませんでしたっけ?
アーサー・C・クラークの『白鹿亭奇譚』の中にテレビドラマに使う小道具の工夫がエスカレートしてゆく話がありました。
はじめ、形だけの光線銃をかまえて撃つふりをするのはどうもという俳優の希望にこたえて、ビーム風の噴射が出るスプレーみたいなものを作る。すると、相手方陣営用に別の武器が必要になり……という展開だったと記憶してます。オチはしっかり覚えてます。
この軍拡競争が同じオチになりませんように (^^;A
投稿: 東部戦線 | 2008/02/27 14:01
東部戦線 さま
我々がしなければならないのは愛し合うことだったんだと、カミサマの姿が見えないボクなんかは思うのですが、世の中には、軍拡に走っている会社もあります。(^_^;)
http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2006/08/post_f29e.html
投稿: 神北恵太 | 2008/02/27 19:28