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2008/05/26

19世紀半ばだぞ

 excite世界びっくりニュースの2008年05月25日の記事『159年前の金庫、解錠に成功』にロマンを感じる。

[米ワシントン州ロングビュー 23日 AP] 1人の鍵師が159年前の金庫の解錠に成功した。この金庫、MIT(マサチューセッツ工科大学)の専門家でも扉を開くことができなかったという。

 約2時間半で解錠に成功したのはロングビュー在住の鍵師トム・ゴーハム氏。マニピュレーションと呼ばれる高度な技術を使用して金庫のダイヤルを回し、ついに正解の数字を探り当てた。

 「忍耐力、そして集中力を切らさないことが大切です」とゴーハム氏はコメント。

 アストリアにある缶詰工場で改築工事を行っていたところ、重さ約1トンの金庫が見つかった。このため、工場のオーナーは何とか傷つけずに金庫の扉を開けたいと考えていたという。

 他の鍵師が14時間かかっても解錠できなかった様子、そしてMITの専門家も失敗する様子がテレビで放送され、これらを見たゴーハム氏が同工場に連絡した。

 来月の役員会が終わるまでは金庫の中に何が入っていたのか発表しない、と工場のオーナーは話している。

 159年前というと、1849年。博覧会という物が欧州各地で開かれるようになり、フランスの首相が「国際博覧会(いわゆる万博)をやろうぜ!」と提案したのがこの1849年。これを受けて2年後の1851年に第1回国際博覧会がロンドンで開催された。

 この記事からは、159年前というのが、金庫が造られた年(金庫の年式)なのか、開けられなくなった時期(最後にナニカを仕舞った時期)なのかということは正確には判らないが、ReviewJournal原語での元記事を読むと「 open a 159-year-old safe 」と書いてあるので、金庫の製造が1849年(もしくは、年式が1849年)であり、入っているのはさほど古い物ではないのかも知れない。だが、この「さほど」の範囲は、最大159年まで考えられるんだから、たぶん、2次大戦前後、下手をすると1次大戦以前……つまり、60年から100年ぐらいは前の物じゃないかな。

 さてさて出てくるのは、工場建設に関わる政治家への工作の詳細か、今となっては役に立たない戦時債券か……。缶詰会社が何を大事な文書と考えていたかは全く判らないが、100年前の缶詰の製法や味付けのレシピとかが見つかったら、ちょっと面白いかも。

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