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2008/10/30

ちいなこん2008だぞ

大和眞也さん 2008年10月25日〜26日は、ちいなこんが開催された。会場はこのところ定番となっている、名古屋郊外の宗教公園五色園大安寺宿坊である。

 今年は、名古屋在住のSF作家、大和眞也(やまとまや)女史のデビュー30周年と言うことで、そのお祝いの会だった。
 左の写真は、実行委員会が用意した巨大ケーキに入党する眞也さん。そういえば、30年前、金曜会で眞也さんのコバルト文庫デビューのお祝いをしたなぁ。

 そもそも、「ちいなこん」は、「ちぃナ☆コン」と書き、毎年行われていた「ダイナ☆コン」の出張企画として、他所のコンベンションで宣伝企画を打たせて頂く時の名前だったのだが、このところ流石に毎年ダイナ☆コンが開かれなくなっており、今ではダイナ☆コンが無かった年の小さな合宿企画を、尻に年次を付けてこう呼んでいる。だから、今年の正式名称は「ちいなこん2008」ということになる。

そば処 薮 ちいなこん2008へは、三重県から向った。 
 前日の金曜日に、亡父の十七回忌の法要があって、むらさきはその前日の木曜から、神北は月曜日から実家に行っていたのだ。さらに、月曜日の移動に突然付き合わせた同郷の古市くん(突然、レンタカーで乗り付けて、「ふーるいーちくん、帰省しよ!」と拉致同然に助手席に乗せ、引張り出した)と桑名駅で合流し、買い物を済ませて東山で岡田くん(PX店長)・万宝(まんぽう)くんと合流。いわゆるグリーンロードを東進する。
 名古屋の街の北部・西武を流れて伊勢湾に注ぐ庄内川の西方から市街地中央部に伸びて来る県道68号線太閤通が名駅を境に県道60号線広小路通になり、さらに東山から県道60号線のまま名前を東山通に変えて、名古屋市から愛知郡に入って少し行ったあたりで杁ヶ池交差点に至る。この県道6号線は、藤が丘方面からリニモと沿い合うように南下して来て、杁ヶ池交差点で東へ折れて東山通を引き継ぐ形でさらに東進。八草で一般有料道路「猿投グリーンロード」へと接続している。これが、名古屋市を西から東に横断する最重要主要道となっている。
かき揚げ 本来、東山通りとは東山交差点から杁ヶ池交差点までを指し、この杁ヶ池交差点から猿投グリーンロードの八草インターまでは、「県道6号線力石名古屋線」と呼ばれる他は特に道の名前はつけられていないようだ。しかし、我々が学生だった四半世紀ほど前すでに、星ヶ丘の東の打越交差点あたりから八草までのあたりの一般道は、東山通等とは呼ばれずに単に「グリーンロード」と呼称されていた。このあたりは1970年代から発展し出した新興市街地で、グリーンロード沿いと言えば若者が集まる新しい店が多かった。1980年代にはまだ草っ原が広がっていたりする道沿い以外にマトモに街も建物も無いような丘陵地帯の新設道路だったのだ。
かき揚げザル大盛 昼飯は、地元組、岡田くん・万宝君のお気にいりのそば処 薮。くだんの県道6号線沿い。会場最寄り駅の長久手古戦場駅から西方約250メートルと、かなり近い。岡田くん・万宝くんのお奨めは、かき揚げ天ざる。お奨めだけあって、このかき揚げはなかなかのもの。大きさは直径9~10センチといったところだが、高さが8センチほどあり、その中に大きめの芝海老がゴロゴロと入っている。天つゆも着いているが、塩に力を入れている店で、各テーブルに海洋深層塩・藻塩・茶塩の3つが置かれ、それでは飽き足らない人にむけ、店内には各地から集められた20種類の塩が卓上容器に入れて並べられた棚が置かれている。美味しい塩で、崩したかき揚げを海洋深層塩を付けて食べてみたが、滋味豊かでこいつが美味しかった。
 また、蕎麦ツユをそば湯でいただいた後、藻塩でもう一杯そば湯を作っていただいてみたが、これも美味しかった。
 塩味、良いねぇ。

 食事の後、会場へ。
五劫思惟仏 会場の宗教公園五色園は、名古屋市東郊の丘陵地帯で、谷一つ以上を持つ広大な大安寺の寺庭で、松竹梅に桜と紅葉をあわせたものといわれている。昭和九年に管主の森夢幻さんが思い立ち、敷地のそこかしこに親鸞聖人の生涯を彩る数々のエピソードを象ったコンクリート塑像が建てられている。ちなみに、この無剃僧形らしき像の横には、「五劫思惟仏/聖徳太子像」と書かれた石碑がある。え? 僕はずっと若き日の親鸞上人かと思っていたんだけど、し、聖徳太子なの? この発想は無かったわ。
 古くから山門から本堂に登るあたりの園地を公園として解放しており、近郊のボーイスカウトが長年キャンプ地として利用しているそうだ。谷を登って行った奥の方には、五色園墓地がある。宿坊でダイナ☆コンやちいなこんをはじめとする色々なイベントがしょっちゅう開かれていると言うことを考えると、SFファンの永眠する場所としては、悪くないのかもしれない。
 到着後、早速スタッフのお手伝い。坂を下ったところにある道場から、宿坊の上の階の広間まで、座卓を11本運び込む。この荷揚げがなかなか厳しい。2~3人づずつ、道場内で玄関まで運ぶ係、坂を上がる係、嘱望の階段を上がる係、宿坊の非常口から広間へと運び込む係の4班に分かれてリレー式に運び込む。この座卓、足がグラグラな割には、樹脂製天板がかなり重いタイプで、縦移動を伴う坂班と階段班は、たった11本運ぶだけで、へろへろ。たまのような汗が滝のようになだれ落ちる始末。
市野くん 今回もメインスタッフを務めた市野くんがいたので、差し入れのメロンパンを持ってもらって一枚ぱちり。市野くんは、5年前のダイナ☆コン18からのスタッフで、次のダイナ☆コン19では実行委員長も務めた男。年格好は古市くんやドヴロクくんと同じ、「ガンダムと同い年」の1979年生まれ。現在のダイナ☆コン系イベントを支えている太い大黒柱の一人である。
 その後、岡田くんを乗せて近所のスーパーMIO香久山に買い出し。氷や、夜半過ぎ用の食材をチョイと買い込み、戻って、荷を上げた後、長久手古戦場に着いたと言う参加者を拾いに出た。
自動二輪牛丼号 外回り用件を二つ済ませて戻ってみると、共にいくつもの大会の最前線ををくぐり抜けて来た戦友、牛丼仮面くん(通称牛さん)の青いハーレーが停まっている。後から聞いたのだが、何でも今回は、朝、新宿の牛丼タワー(彼の住む高層マンション)を出て、国道20号と19号を乗り継ぐ形で、信州経由でここまで来たのだとか。翌日は海沿いを走って帰ると言うから、富士山を南北で挟んでぐるりと東京・名古屋間を周回するというコースだ。さすがに、走るだけで観光していられないとは思うが、この時期の信州は紅葉が美しかろう。
 既にメイン会場となる広間はセットアップを終え、参加者自身に簡易にシールを作ってもらうセルフ・シール作成ソフト『シールくん』のプロトタイプのセットアップを行っているむらさきは、ソフトの微調整を行っていた。

 来年の大会は、シール企画のメンバーのほとんどがメインスタッフ入りするので、シール企画発祥の地でありながらも、いつものようなシール屋さんが運営で きない。そのため、参加者自身がコンピュータを操作して、セルフでシールが作れる簡易なシール作成ソフトが必要と言うことで、ウチの女房のむらさきが、 Windows機用のソフトを作ろうとしている。手慣れたAccessのVBAを使おうとしているため、いろいろとMSな罠にハマって悩みながらも、取り 敢えず動くプロトタイプ版ソフト第一版を作り、先日、友人宅であったホームパーティに持ち込み、そこでの経験を生かして第二版にバージョンアップ、再びこ のちいなこんで、参加者に触ってもらってソフトを試した。
 まあ、もともと事務用ソフトを使っているための面倒臭さアリィの、それでも、なんとか 形になっていたり、なってない部分が残っていたりしつつも、今回いろんな人に使ってもらい、いろんな意見を貰って、かなり多くの問題点や、置き去りにして いたがこのままでは拙い点等が浮き彫りになった模様。

メロンパンナbyりおりお くま一家がいたので、さっき市野くんに持ってもらったメロンパンをりおりおに持ってもらってぱちり。お父さんに手伝ってもらってメロンパンナちゃんになっている。ちなみに、このメロンパン、名古屋駅太閤通口(新幹線口)付近の商店群「名古屋新幹線ストリート」のベーカリーキヨスク名古屋で、割と普通に売っているシロモのだが、外はカリカリ、中はふわっという基本に忠実なメロンパンで、非常に美味。600円ぐらいするが、へたなメロンパン5個以上のボリュームがあるので、決して損はしない。なかなかよい買い物だった。
 ちなみに、同じものを持って撮った上の市野くんの写真と対比してみて頂きたい。
なっちゃん 参加者の中には、昨年のちいなこんから常連となった着ぐるみ参加者のなっちゃんも居る。大須の街で行われている、大須大道町人祭にも参加しているパフォーマーさんで、今回も、風船細工等で子供たちの人気を集めていた。
ケーキ ちいなこんは、ほとんど企画無しの合宿だが、今回は大和眞也さんのデビュー30周年の記念なので、眞也さんを中心に据えた企画が行われた。まずは、巨大な祝30周年ケーキが用意され、眞也さんに入刀していただいた。このケーキは実に今回の合宿の企画費の半分を使ったとウワサの、とっても美味しい特注品。こういうデコレーションをお願いすると多くの場合、クリームの乗っただけの白い地肌の部分が大きく、切り分け方によっては白いトコだけなんてこともあるが、これは違った。フルーツが大量に盛られていて、どこを切っても美味しく出来ている。
ケーキ入刀 ケーキ入刀等のセレモニーの後は、ファンクラブ「大和眞也とお友達になる会」の会員や、デビュー前から一緒に活動をしていた若尾天星さん等、様々な大和眞也を取り巻くキーパーソンとご本人に並んで頂き、信州の丸山お父さんの司会で企画進行。
眞也さん企画 もちろん、全員参加企画と言う訳ではないので、前の方で企画の進んでいる間も、後の方で別の話をしている参加者も多い。のほほんと企画が進行し、のほほんと会話が弾み、別室では竹内伸介の野田さん追悼企画やアニソン部屋なども動いている。
PX風景 メインの大広間のあちこちに話の輪が出来、いろんな話題が飛び交うし、時々別の輪から呼びつけられたりもする。
 うだうだといつまでも話が続くこの感覚が、合宿型コンベンションの醍醐味である。

 4〜5ヶ月前に白馬で開かれた第25回ローカル・リフレッシュ・コンベンションで、ホテイフーズやきとり(たれ味)の業務用(紹介PDF)を差し入れた静岡からの参加者が居られて、これがまた美味しかった話を書いた。今回は、静岡からそれを2缶持ち込んだ参加者が2名居られて、計4缶の業務用缶詰が集まった。
やきとり業務缶1つ分 夜中に何か暖かいものが作れるようにと持ち込んでいるホットプレートでこれを少し暖めてみたところ、香も良いし、味は誰もが知っての通り。なんだか凄く受けが良い。
 この他にも、スパム。餃子。シュウマイ。チヂミ。等々、様々なモノが夜半過ぎにこのホットプレートで焼かれた。そろそろ小腹の減ってくる頃の参加者が群がること群がること。
ホットプレート砦の三悪人 無論これには、相応の労働力が必要。ベランダに置かれたホットプレートで大量の調理をし続けてくれたのは、牛丼さん、うにゅ〜くん、まるたかくんの3人。ご苦労様でした。
PX風景-深夜 次々と暖かい食い物が出て行った夜半過ぎの夜食タイムが終わると、だんだんと寝部屋に引っ込む人もあり、少しずつ静かになって来る。写真は午前2時ごろのもので、元気な人はまだまだ元気だが、少しずつまばらになりかかった頃。それでも多くの人が起きている。コンベンションの夜は、このあたりから面白くなって来る。まさに歴史は夜作られる。

 結局、深夜4時か5時ぐらいまで話していて、テキトーに広間の押し入れから布団を出して、くたばる。
 7時ごろに起きて、早起き組&寝そびれ組で雑談するうちに、8時になったらご飯。その後、閉会式。みんなでばーっと片付けて、その後、うだうだ喋くって、11時少し前に、四川に辛いものを食いに行く一団と分かれ、会場を後に、帰路についた。 

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コメント

とても素敵なコンヴェンション。われわれSF者はこういうのが良いなぁ。

投稿: おでっさ☆UPDATE | 2008/10/30 08:31

おでっさ☆UPDATE さま
 このサイズだと、能動的な「参加者」はいても、受動的な「観客」がいないので、まったりと濃いのだと思います。
 今、日本大会等で、受動的な「観客」になってしまっている人々の気持ちを、もっと能動的にできれば、日本SF大会も、またひとつ違うステージに向えるんですが、この『能動的な参加者ににする』方法というのが、難しいんですよねぇ。

投稿: 神北恵太 | 2008/10/30 14:57

開催を知ったのが1週間前なので行けませんでした。前回は、行ってきましたレポートを読んで初めて開催を知ったぐらい名古屋の情報に疎いです。開会前にちょっと顔を出そうかと思ったんですが、何時だかもわからないのでやめておきました。せっかくこっちにみんなが来たのに残念です。次回、うまいこと情報が入りましたら行きます。ま、金曜会にまめに顔出せばいいんですけどね。

投稿: やまだひろし | 2008/10/30 19:32

やまだひろし さま

 うむむ。残念。お会いしたかったですね。来年は略式のちいなこんではなく、正式のダイナ☆コンなので、是非忘れずに、一家お揃いでお越し下さい。

投稿: 神北恵太 | 2008/10/30 21:08

神北さん、むらさきさん
お久しぶりです。最近若尾さんと話していたら10月末に「ちいなこん」開催が決まったとのことなので行ってみようかな、と考えてます。でも名古屋から電車でどうやっていったらいいのか調べなきゃ。ではまた! 
大迫

投稿: 大迫公成 | 2010/08/27 13:54

大迫公成 さま
 ご無沙汰しております。
 新幹線か近鉄で名古屋に降り立たれたら、まず、駅の東側(新幹線口と反対側)の地下鉄東山線を目指して下さい。東山線の名古屋駅から東の終点である藤が丘駅まで地下鉄東山線で28分。
 藤が丘駅では、改札を一旦出て、愛知万博の時に作られた新路線リニモに乗り換えます。リニモで長久手古戦場駅まで8分です。
 車でこの長久手古戦場駅まで迎えに参じますので、名古屋が藤が丘の乗り換えの時にでも、僕に電話を下さい。自動車なら割とすぐ迎えにゆけます。

 もう一つ、地下鉄東山線の星ヶ丘駅(地下鉄で20分)で五色園行きのバスに乗る方法も、あるにはありますが、これは五色園山門前の住宅街の人たちのためのものです。混む経路で時間が読み難い上、五色園では山門前に着いてしまい、そこから園内の上り坂をかなり歩いていただかなければなりません。

 是非、この秋、名古屋郊外の不思議な公園で、御会いいたしましょう。
 

投稿: 神北恵太 | 2010/08/27 17:30

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