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2009/03/30

幻は本当に幻だったぞ

 東京福袋さんのTokyo Fuku-blogの2009年3月29日のエントリー『最悪の連続殺人犯は幻だった』は、なんか面白い話。

 ドイツ警察が15年にわたって追い、2007年の女性警官殺害事件以降は30万ユーロ(現在約3900万円)の賞金をかけられていた、6件の殺人・および数々の不審死の現場でDNAを検出された謎の女、通称「顔の無い女」「ハイルブロンの幻」と呼称されていた謎の女。どれだけ警察が追っても、一度も姿を現すこと無く、40件以上の事件現場でDNA採取された。この連続殺人犯が、実は存在しない「幻」だったことが判明した。

 じつは鑑識がDNA採集に使った綿棒が、ボリビアの工場で働く女性のDNAに汚染されていたことにより、ドイツとは縁も所縁も無いような遠い国の女性のDNAが、殺人現場や不審死現場で広範囲に発見されたように勘違いされたのが、「ハイルブロンの幻」の正体であったとのこと。
 しかし確かに、鑑識と言うのは綿棒をやたら大量消費する部署ではないので一度購入した綿棒が何年にもわたって使用され続けることは判らなくもないが、綿棒がDNAで汚染って、どんだけ不衛生なんだ !? ボリビアの工場……。(^_^;) 綿棒が何のために使われる製品なのか判っとらんなぁ……。

 ちなみに、こういう「幻の犯人」と言うのは、ちょくちょくあるようで、同じTokyo Fuku-blogの2009年2月26日のエントリー『アイルランド最悪のドライバーの正体判明』では、アイルランドの各地でスピード違反や駐車違反を繰り返し、しかも違反をするたびに違う住所を告げ捜査を混乱させてきた"Prawo Jazdy"というドライバーの正体が判ったことを伝えている。
 じつはこのアイルランド最悪のドライバーの"Prawo Jazdy"という名、名前ではなかった。何故かは知らないがアイルランドという国はポーランドからの移民が二番目に多いのだそうだが、実にポーランド語で『免許証』を意味する言葉が"Prawo Jazdy"だったのだという。英語で言えば"driver's license"っという言葉を、本人の名前だと思って警官が違反調書にかき込んでいたのが原因だそうな。日本なら「免許 証」さんだな

 名前はよく憶えてないが、日本でも、ハンコと口座を作っては、セットであちこちに売って回って小遣い稼ぎをしていた男が「全国津々浦々の犯罪でナニカというと名前を目にする、全国に舎弟を持つ闇社会の大立て者」じゃないかと囁かれていた話があった。今はこれは口座開設時の本人確認とかあってなかなか成り立たなくなって来ているが、法律やシステムの隙間で、こういう実体のない「幻」(この日本の事件の場合は、本人が本名で口座を作っていたので実体はあった訳だが……)が幅を利かせて、そこに何かがあるように振舞ってみせることがままあるとしか言いようが無い。

 ま、なんにせよ、犯罪者リストが一つ減ったと言うのは喜ばしい……のか?

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コメント

DNAに汚染されていた<さすがに血液で汚染されれば、ドイツの鑑識さんも気づくでしょうから、唾液、もしくは皮膚の上皮組織なんでしょうが、まぁ何本も汚染されていたことを考えると、素手で触っていたんでしょうねぇ。

このねた、「CSI」つくっているジェリー・ブラッカイマー(パイレーツシリーズの製作総指揮)が飛びつくだろうなぁ

投稿: もりた | 2009/03/30 21:10

もりた さま

 汗の付いた手で手づかみにして袋詰め作業を行ったんでしょうかね。こういう物はちょいと高く付いても衛生的な物を使いたいものです。

投稿: 神北恵太 | 2009/03/30 21:38

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