戦いは続くぞ
一つ前のエントリー『東京が大変だぞ』で報じた、青少年保護条例に形を借りた思想弾圧法は、2010年3月19日金曜日の都議会総務委員会では民主党、共産党、生活者ネットワーク・ひかりの3会派の都議の皆さんがが反対に回って下さり、なんとか可決には至らなかった。
しかし、否決でなく継続審議となってしまった。
継続審議ということは、「これは現行の形のままでは不備もあるが、必要な条例なので、もっと検討して良いものに決めましょう」、という意味だ。ここいらへんに、推進派の自民・公明が可否を決する道ではなく、全会一致での継続審議を狙った理由だろう。全会一致での継続審議が決まったということは、全員が「必要と認めた」ので絶対に廃案にならないからだ。
そして、年4期の会期を持つ都議会では、それは僅か3ヶ月後の6月だ。
しかし、前エントリーでも訴えたとおり、これは、あまりにも筋が良くない改正案だ。「エロマンガ規制条例」という、だれもが異を唱え難い形を取っているが、その提要範囲はきわめて不鮮明にしか定義されておらず、いかようにも為政者の胸先三寸でしかない。
賛成派の多くの人が「エロを目的としたマンガ・アニメといった物が街に氾濫するのを規制したい」というが、条文の書き方はきわめて漠然としている。図書類又は映画等で、青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるものというだけだ。
都青少年・治安対策本部は「すべての性描写が規制されるわけでなく、大人への流通も制限されない」と言っているが、それは言っているだけで全く明文化されていない。
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